...惡に甘んずることを教へることが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...過去の文物に愛着する心安さに甘んずるとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...高橋が去り古川が罷(や)める以上はイツマデ腰弁を甘んずる義理も興味もないので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭もまた文人たるを甘んずる事が出来たであろう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...8.まして獨裁政治に自由な國民が甘んずるわけがない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...平穏(へいおん)な町人生活に甘んずるようになったのであろう...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...私は孤立を誇るほど思ひあがつてはゐないが迎合に甘んずるほど堕落してもゐない...
種田山頭火 「其中日記」
...むしろ自分は平凡なる生活に甘んずる...
田山花袋 「田舎教師」
...学者が第一次近似をもって甘んずる時...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...皮相な妥協に甘んずるからである...
豊島与志雄 「情意の干満」
...どう見ても此方の頤使に甘んずるものとは到底思われない...
中島敦 「南島譚」
...其地主に向つては殆んど絶對の服從をすら甘んずるばかりに物堅い爺さんの頭は馴致(なら)されて居るのであります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...多忙のため不公平を甘んずる批評家のために閑却されては...
「長塚節氏の小説「土」」
...思想の貧困に甘んずるよりは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...服従を前提としての批判なら許されてもいいじゃないか? 君はそれだけの自由も我々に認めんのか? 全くの機械で甘んずるのか?」「むろん我々党員の辞書には自由という言葉はあり得ない...
平林初之輔 「鉄の規律」
...誰か外国の侮りを甘んずる者あらん...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...少なき酬いに甘んずる品物がかえって絶大な酬いを得るのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??