...玉の緒は、決して人力を以(もっ)て断ち切ってはならないのである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...せめては手古奈が身近くに留め給はゞ玉の緒長き慰みにこそ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...次にスサノヲの命が天照らす大神の左の御髮に纏(ま)いておいでになつた大きな勾玉(まがたま)の澤山ついている玉の緒(お)をお請(う)けになつて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...タマノオヤの命に命じて大きな勾玉(まがたま)が澤山ついている玉の緒の珠を作らしめ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...上(うえ)の枝に大きな勾玉(まがたま)の澤山の玉の緒を懸け...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...御手を握れば玉の緒が絶え...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...御手に纏いておいでになる玉の緒も切れましたので...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...玉の緒(ひも)もお召物(めしもの)も...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...玉の緒ならで斷たん術もなし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...今こそこの玉の緒は絶ゆる時なれ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...幾多の肺病患者はめいめいの玉の緒に*18死神の鋏を感じた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...今日もまた生き残りたる玉の緒の生命尊く思ほゆるかもを思い出し幾度も詠んだ...
永井隆 「長崎の鐘」
...この玉の緒の絶えなんとすることほどの切なさが...
中里介山 「大菩薩峠」
...玉の緒にいより垂らして...
長塚節 「長塚節歌集 上」
......
野口雨情 「枯草」
...わづかに残る玉の緒の我れとくやしき境界にたゞよふ子あり...
樋口一葉 「琴の音」
...貫(ぬ)きもあへずもろき涙の玉の緒に長き契りをいかが結ばんと返しを書いて出した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この儚(はか)ない玉の緒(お)が絶えましてもキットお側に付添うて致します...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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