...男は独りよがりを楽むものと思はれます...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...独りよがりの怠け者にも同様である...
高浜虚子 「俳句への道」
...独りよがりを清算する...
種田山頭火 「其中日記」
...よう燃える火で私ひとりで大きな雪がふりだして一人いたづらに寒うしてよごれた手もう暮れたか火でも焚かうかいちにち花がこぼれてひとり雪あしたあるだけの米を粥にしてをくひとりの火の燃えさかりゆくをこれらの句は、日記に記しただけで、たいがい捨てたのですが、わざとここに発表して、そしてこの発表を契機として、私はいわゆる孤独趣味、独りよがり、貧乏臭、等、を清算する、これも身心整理の一端です...
種田山頭火 「三八九雑記」
...独りよがりな饒舌家がしそうなことである)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...女の独りよがりの勝手な断定というものは...
豊島与志雄 「狸石」
...もはや、映画が、独りよがりの、個人的天才の芸術のための芸術というようなものではありえなくなりつつあると共に、この種の芸術論をでんぐりかえして、新しい天地に、自分独特の世界を切り展(ひら)きつつある...
中井正一 「大衆の知恵」
...コプリが独りよがりでメイに惚れてしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...独りよがりかも知れませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...自分ひとりが正義的なことでも考えているとでもいう風なカラス天狗じみた独りよがりげな顔で...
牧野信一 「鬼涙村」
...独りよがりな解剖を縦にして...
牧野信一 「妄想患者」
...やっぱりあの頃の私の勉強てのはてんで独りよがりで...
正岡容 「初看板」
...独りよがりをやらしていたところ...
南方熊楠 「十二支考」
...また規律と真理の大敵であるところの・あの独りよがりの・思いあがった・しつこい・喧嘩腰の傲慢を憎むようにもなったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわばそれぞれの独りよがりな幻影の手ごたえが衝突して...
山川方夫 「愛のごとく」
...いまはまったく自分の独りよがりな棒術の未熟さを覚(さと)ったものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その独りよがりを醒(さ)ましてやろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おらの独りよがりだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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