...お互に相手の筋肉を検査する(彼等は犢鼻褌をしている丈である)有様は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...男は裸体でも必ず犢鼻褌(ふんどし)をしている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...道学の凝(かた)まり仁義忠孝の化物(ばけもの)のような馬琴すらも『仇討義理与犢鼻褌(かたきうちぎりとふんどし)』というような...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...たつた一つ紅絹(もみ)の犢鼻褌(ふんどし)を締めてゐるだけだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...犢鼻褌(ふんどし)無用の世となれば義理も大に欠いて然るべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...余義理と犢鼻褌を欠いて既に平然たり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...犢鼻褌(ふんどし)は古きや新しきやなど嘲り戯れつつ……」ところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...犢鼻褌(ふんどし)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...犢鼻褌(ふんどし)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...犢鼻褌(ふんどし)の三つまで捜(さぐ)っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」「河童の元結や犢鼻褌(ふんどし)の乾かないうちに縛りたいところだ」「ヘエ――」平次はガラッ八に後を任せ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...犢鼻褌にしたらいいわな」と側にゐる親爺が私に話しかけた...
原民喜 「小さな村」
...あるいは七夕に手向(たむ)けたる犢鼻褌(とくびこん)の銀漢をかざしてひらひらと翻(ひるがえ)る処...
正岡子規 「俳諧大要」
...もつとも地獄の沙汰も金次第といふから犢鼻褌のカクシへおひねりを一つ投げこめば鬼の角も折れない事はあるまいが...
正岡子規 「墓」
...犢鼻褌の類(たぐい)を捨つるは厄年の男女その厄を脱ぎ落すの意とかや...
正岡子規 「墨汁一滴」
...彼等が縮緬(ちりめん)の犢鼻褌(ふんどし)など買つて...
正宗白鳥 「避病院」
...浴し畢(をは)つて榛軒は犢鼻褌(とくびこん)を著け...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わしが代っていってやろうか」「お察しがつきましたか」「犢鼻褌(とくびこん)じゃろ」「そうです」と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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