...この演技に関する話を物語る老人を見詰めることも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...不思議な思出(おもいで)を物語るのであった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...尚同一の説話を物語るものあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...大抵、水中の動物に就て、物語るもの多く、其最も多きは、白色の水鳥なり、之によりて、称して「白鳥処女」の説話と云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼自身の物語るところによると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それがいずれも祖先から伝わった耐風策の有効さを物語るものであった...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...どこでも単に「山火事があった」「何千町歩やけた」というくらいの大ざっぱなこと以上になんらの調査も研究もしていないということを物語るものであろうと思われた...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...寂々(せき/\)たる室の一隅の暖炉を擁(よう)し首を鳩(あつ)めて物語る二人の美人...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...教育のある人間が教養があるという常識は之を物語る...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...高等警察の廃止は政党の凋落を物語る...
戸坂潤 「社会時評」
...それが日本に於ける思想の科学の欠如、哲学の現象性、を物語る...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...之は最も純粋な恋愛情緒を物語るが...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...後に物語ることとしよう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幸田がした話を残りなく物語る...
久生十蘭 「魔都」
...自然の苦痛に少しも劣らぬ人工の苦痛を物語るのに秀でてゐる...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...この三四年間における日本文学が物語る歴史性...
宮本百合子 「意味深き今日の日本文学の相貌を」
...破綻を物語るスタインベックの「怒りの葡萄」がベスト・セラーズとなっているのが当時の社会の現実の面であった...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...――いかに敵が狼狽して内を虚にしていたかを物語るように...
吉川英治 「三国志」
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