...彼らは何ごとに依らず物ごとを信じ切っていた...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...物ごとの意味が私には酷薄な現象のままのすがたで現れだした...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...走って来た乗合自動車に荷物ごところげ込んで島々駅へ...
石川欣一 「可愛い山」
...てきぱきと物ごとをかたづけてゆける人間こそたよりになるんだ...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...大江へんは建物ごとごっそり削られたとです」「ひどかでしたばい」婆さんは口をとがらせた...
梅崎春生 「幻化」
...システムというと物ごとの不動な布置ででもあるように考えるのが...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...物ごとを深く考へるといふことをしてゐたからであります...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...しかるにいかに怜悧(れいり)に物ごとに解決を下しても...
新渡戸稲造 「自警録」
...物ごとに興味と熱がとぼしくなったり...
羽仁もと子 「おさなご」
...この三軒は一法(フラン)の買物ごとに福引券を一枚ずつくれるからで...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...物ごとに念の入り過ぎる方であったから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...人間はなにによらずすべての物ごとを...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...荷物ごと仰向けにひっくり返るような具合にして麦束をおろす)百姓 どっこいしょと!(立上り...
三好十郎 「おりき」
...しかし推するに二洲の譴責は「物ごとにうたがひふかき」山陽の感情を害して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人間も賢明ならば、物ごとの真価を、それらが自分の生活に有用であるか適当であるかによって、判断するであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...拙者は物ごとを捻くれて見るかも知れぬ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...物ごとのよく解りのいい立派な頭を有つて居るのだ...
若山牧水 「一家」
...物ごと無穿鑿(むせんさく)に...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
便利!手書き漢字入力検索