...いずれにしても女か男か片一方を発見すれば...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...私が帰って来たことも! ただ白眼勝ちな片一方の眼が...
橘外男 「仁王門」
...親じの口も目も片一方引き吊って...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...片一方手(かたっぽて)じゃ起きられないだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでまた片一方には貧窮組というのがあるんだ」「なるほど」「貧窮組というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...片袖ではない――下駄が片一方...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前の腕は片一方だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...片一方の命をとるんですとさ」お角がこんなことを言って自暴(やけ)のような気味であったことを米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...きっと悪魔が片一方から妨げに来るそうです...
中里介山 「大菩薩峠」
...片一方しかないがんりきの手がもげてしまうと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ホントにばかばかしいったらありゃしない、金公の野郎、覚えていやがれ」余憤容易に去らず、これは昨晩、金助が両国橋まで一目散(いちもくさん)に逃げて、さてその下駄を突っかけようとして見ると、片一方だから、やむを得ず、そこへ並べて置捨てにしていったものに相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...片一方の主観的の方と比較するときに大変な好都合になるのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...すると、金五郎が、照れくさそうな顔で、片一方は、百合にしたがええ、といいだしたのである...
火野葦平 「花と龍」
...「この手袋の片一方はどうしたかおぼえているか?」「途中で落したと見えてありませんでした」「どこで落したかおぼえがあるか?」「ありません」「君は小使を撲殺した時に...
平林初之輔 「犠牲者」
...」そこで片一方が躍氣となつて...
三島霜川 「解剖室」
...片一方は薄暗く片一方はパツと輝いて...
三島霜川 「解剖室」
...腕の片一方ない番人の爺(ぢい)さんがゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...もうすこし情勢をながめておいでになっては如何ですか」曹休は皮肉な皺(しわ)を小鼻の片一方によせて...
吉川英治 「三国志」
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