...一八六六年普墺戦争勃発するや六月二日「参謀総長は爾後諸命令を直接軍司令官に与え陸軍大臣には唯これを通報すべき」旨が国王より命令せられ...
石原莞爾 「戦争史大観」
...」「…………」「翌朝(あした)のお米は?」と艶麗(はでやか)に莞爾(にっこり)して...
泉鏡花 「女客」
...今爾が言葉によりて...
巌谷小波 「こがね丸」
...ああ父よ、余は爾に感謝す、爾は余の祈りを聴賜(ききたま)えり、汝かつて余に教えていわく、肉のために祈るなかれ霊のために祈れよと、しかして余は余の愛するものとともに爾に祈るにこの世の幸福を以てせざりしなり、もしそのために祈りし時は必ず「もし御意(みこころ)に叶(かな)わば」の語を付せり、自己の願事(ねぎごと)を聴かば信じ、聴(きか)ずば恨むはこれ偶像に願(ねがい)を掛けるもののなす所にして、基督信者の為すべき事にあらざるなり、ああ余は祈祷を廃すべけんや、余は今夕(こんせき)より以前に勝る熱心を以て同じ祈祷を爾に捧ぐべし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...爾(カレ)亦た其御祖命...
高木敏雄 「比較神話学」
...「哈爾賓(ハルビン)まで」万国寝台車の一夜...
谷譲次 「踊る地平線」
...爾来歳月ヲ経過セシコト茲ニ四十年...
津田真道 「西周伝」
...お君の方へ向いて莞爾(かんじ)とした面(おもて)には...
中里介山 「大菩薩峠」
...糸子(いとこ)さまには最(も)はや定(さだ)まる人(ひと)おはすなりそれ故(ゆゑ)のお斷(こと)はりぞと莞爾(につこ)と笑(え)めば...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...湯本なる石の館(やかた)の二階より見ゆやと覗く哈爾賓の雪早春函根の湯本での作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...爾(そ)うするとその時の閣老役人達がいろ/\評議をしたと見え...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「爾(そ)う甘くは行かん...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...なんの!合爾合(カルカ)を成吉思汗(ジンギスカン)の自由にさせてたまるものか...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...爾後(じご)病牀寧日(ねいじつ)少く自ら筆を取らざる事数月いまだ前約を果さざるに...
正岡子規 「墨汁一滴」
...爾時(そのとき)その捕虜の一妻大忙ぎで走り込み...
南方熊楠 「十二支考」
...爾は月のように黙っている...
横光利一 「日輪」
...「爾は鹿狩りの夜を見たか...
横光利一 「日輪」
...」「爾の夫を狙った者は奴隷である...
横光利一 「日輪」
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