...御堂(みどう)の犬防(いぬふせ)ぎが燦々と螺鈿(らでん)を光らせている後には...
芥川龍之介 「邪宗門」
...神がこの燦然たる星辰に飾られた驚嘆すべき天界の精巧な仕掛けを全く何の役に立てる目的もなしに造ったと考えるのは実に不条理なことである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...金色燦然(こんじきさんぜん)たる着物に白タイツ...
谷譲次 「踊る地平線」
...その黄銅の裝は燦爛として...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大地を包むポセードーンかくアカイアを勵ませり、 125かくて二人のアイアスをりて、強き陣列は悍然として踏みとまる、アレース敢て侮らじ、兵を勵ますアテーネー又侮らじ、衆中に勇氣最も優るもの起ちてトロイア軍勢と*ヘクト,ル迎へ槍と槍、楯と楯とは相逼り、 130大盾小盾亂れうち、兜と兜、人と人、馬毛の冠、燦爛の兜頂、互に觸れ當り、混じ亂れて紛々と兩軍互に相攻めつ、槍ははげしく勇敢の手に揮はれて相交り、敵も味方も勇猛の念を燃して戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 205神女斯くして燦爛の焔を彼に燃え立たす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヘープァイストスの青銅の不壞(ふえ)の*神殿燦爛(さんらん)と 370光りて他(ほか)を凌ぐもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...理想はその燦爛(さんらん)たる物質の世において...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...参加しそこなって仲間にはいることができなかった全戦闘の燦然(さんぜん)たる光は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...燦然たる成功フランツ・リスト(Franz Liszt)は一八一一年十月二十二日...
野村胡堂 「楽聖物語」
...燦燗と照らし出された中に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...中には金色燦爛(ごんじきさんらん)たる豪華な仏具が一パイ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...燦(さん)として輝く小判の小山を見張つてゐるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...陽は燦々と降り灑ぎ藪の向も...
原民喜 「夏の花」
...私(わたし)が斯(か)ういふ歌(うた)を唄(うた)つた時(とき)でした「燦然(きら/\)...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...折々見えない力にうながされたようにその水量が増し岸の草をも燦くしぶきでぬらします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小太郎山(こたろうざん)第一の峡(かい)!孔雀(くじゃく)の背(せ)なかを見るような燦鬱(さんうつ)として真(ま)っさおな...
吉川英治 「神州天馬侠」
...謙信の存在はなお北斗(ほくと)のような光芒(こうぼう)を燦(さん)として持っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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