...彼は發展の慾望淨化の慾望が内から盛んに燃え立つ事を願つてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...燃え立つような紅い半襟の隙から...
谷崎潤一郎 「幇間」
...又しばらくすると以前にまして燃え立つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...芸術は作者の内部に燃え立つて来た活動でなければならないから...
田山録弥 「三月の創作」
...凡そ色と云う色皆焔(ほのお)と燃え立つ夏の日の花園を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この息吹は、思索する頭、夢想する脳、苦しむ魂、燃え立つ熱情、喚(わめ)き立てる悲惨、などに出会って、それらを運び去る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...燃え立つような眼付をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤い燃え立つような絹のブラウスを着て存分(ぞんぶん)に明けっ放しな顔に...
野村胡堂 「死の予告」
...自分の燃え立つ興味に引摺られるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戦争そのものへの抗議と憎悪が日本中の女の胸に燃え立つはずです...
原民喜 「「屍の街」」
...何か恐ろしい魔力が私の周(まは)りに燃え立つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして今まで燃えた事のある甘い焔が悉(ことごと)く再生して凝り固(かたま)った上皮を解かしてしまって燃え立つようだ...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...深い愛のサスペンスのこもったゆるやかな優雅なふりから次第次第に高まり放胆となり燃え立つ旋回飛やくの後...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それまで燃え立つやうに覚え候ふ胸の直様(すぐさま)水を浴(あび)せられ候ふやうになり...
森鴎外 「そめちがへ」
...(ほのお)燃え立つ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...燃え立つような若緑に蔽われていて...
夢野久作 「木魂」
...それからこの頃だと紅色の燃え立つような長襦袢(じゅばん)に...
夢野久作 「二重心臓」
...燃え立つような長襦袢を裾も露(あら)わに引きはえつつ...
夢野久作 「復讐」
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