...然してその兄高田(あげだ)を作らば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...然してその弟宇迦斯(おとうかし)が獻れる大饗(おほみあへ)をば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...然して此等の星は地球からどの位の距離にあるかと云ふに...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...然して、其の内部に生じた原因と云ふのは、即ち初め其の種属をして総べて他の動物に勝つて優勢の位地に達せしめた原因と同一のものである...
丘浅次郎 「人類の将来」
...然して後に、伊邪那岐命詔く、吾生めりし国は、唯朝霧のみ、薫り満てる哉と詔いて、吹き撥わせる御気に成坐せる神の名は、志那都比古(シナツヒコ)神、次に志那都比売神、亦た志那斗弁(シナトベ)ノ神と申す...
高木敏雄 「比較神話学」
...然して、この病患の精神を改善し、中國維新の信仰にまで高めるためには、美しく崇高なる文藝に依るのが最も捷徑ではなからうかと考へ、明治三十九年の夏(六月)、醫學專門學校を中途退學し、彼の恩師藤野先生をはじめ、親友、または優しかつた仙臺の人たちとも別れ、文藝救國の希望に燃えて再び東京に行く、その彼の意氣軒昂たる上京を以て作者は擱筆しようと思つて居ります...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...然して最も貴き芸術品は実に人間の肉体自身也...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...純歐洲人でないことは判然している...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...電子はあるかゞ判然してゐるのみならず...
長岡半太郎 「物理學革新の一つの尖端」
...竹の市の全貌が次第に判然して來ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...グレゴールはまだあとしざりの練習は全然していなかったし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...味についての記憶があんまり判然していない...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...然して一冊の錬金術教科書あり――さて...
牧野信一 「痴酔記」
...然して吾等は恐怖の情を涵養すべく屡々絶望の谷をのぞくべきである――俺はそんなことを呟いた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...「奇麗な處だ!」と感歎しながら茫然していると...
三島霜川 「水郷」
...その目は私にすがりつき然して藻掻いてゐるやうな...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...判然してもいないし...
森本薫 「華々しき一族」
...然して、この前代未聞の裁判を確定したいと希望している者である」(7)この演説が終りました時に満場の官民が一度に吐き出した溜め息は、お互い同志を吹き飛ばす位で御座いました...
夢野久作 「霊感!」
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