...彼は無感動な顔をしていた...
...最近、無感動な生活に飽き飽きしている...
...彼女の父親は無感動な態度で私を見た...
...彼の言動からはまるで無感動な感情しか伝わってこない...
...無感動な態度をとるのは自分を守るためだと思う...
...波止場にいる無感動な人々の表情に対する嫌悪をそそった...
梅崎春生 「桜島」
...俺の女房というのは至極無感動な女で...
梅崎春生 「蜆」
...相手は相変らずの無感動で...
江戸川乱歩 「鬼」
...中折帽の庇下(ひさしした)からチラチラ光っている無感動な冷たい眼や...
徳永直 「冬枯れ」
...三吉はまるで無感動な調子にそのことを話しかけると「やつぱりさうだつたのねえ」予期してゐたもののやうに...
中村地平 「悪夢」
...「鏡台?」と順一は無感動に呟(つぶや)いた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...無感動に蠢めいてゐる...
原民喜 「鎮魂歌」
...無感動に蠢(うご)めいている...
原民喜 「鎮魂歌」
...だらしなく銃を担いだ、脾弱(ひよわ)そうな中年の兵隊や老兵が、無感動な、そのくせどこかシニックな影のある顔つきで、小隊長らしい将校のあとからゾロゾロ谷間へ降りて来、それぞれの営舎へ入ると、なにをする気力もないように寝ころがって午睡をはじめた...
久生十蘭 「ノア」
...こんな場所を無感動でやり過ごす人は普通じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...私という人物が「無感動なのではない...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...無感動に私は女を抱き...
山川方夫 「愛のごとく」
...無感動に眼をそらす...
山本周五郎 「青べか物語」
...殆んど無感動な口ぶりで云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「こんな時刻に済まない」と主計は無感動な声で云った...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...と無感動に云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...無感動な調子で使いの用向を訊いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼は彼の心が外界の混乱に無感動になるに従い...
横光利一 「上海」
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