...無念無想の境地に至り、究極の安楽を得ることを表す...
...無念無想的な快味が少しもなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...禅を行なう人がうす暗い僧堂で無念無想の境に静座しているのも...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...墨をすり紙をひろげて視線を一点に集めて姿勢を正せば、無念無想、そこにはなんらの雑念も入り込む余地はない...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...無念無想の結果を見よ...
太宰治 「道化の華」
...おのおの無念無想の盃を挙げている時であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...いゝ気持になつて一切合切無念無想...
種田山頭火 「行乞記」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...かりそめに無念無想の境を作ろうとしているのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...それらの人が朝目覚めた時の無念無想...
中原中也 「詩に関する話」
...欲しからずと悟りきることは自分というものを無念無想にしてしまう上にもたいへんに役に立った...
正岡容 「寄席」
...自分というものが無念無想にならない限り...
正岡容 「寄席」
...釣人は無念無想である...
正木不如丘 「健康を釣る」
...無念無想に近い境をさまよつてゐる...
水野仙子 「輝ける朝」
...無念無想になって筆をとらなければならない...
山本周五郎 「さぶ」
...こんな場合にはすぐ必死の無念無想になる...
吉川英治 「剣難女難」
...「まだ気力が足らん! 神心の凝念(ぎょうねん)が足らん! 剣と心の一致が足らん! 無念無想になれ...
吉川英治 「剣難女難」
...これぞ彼のいわゆる「無念無想の妙諦」に入(い)る時であって...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...無念無想の妙境に達する...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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