...無念無想の境地に至り、究極の安楽を得ることを表す...
...無念無想とか云ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...禅を行なう人がうす暗い僧堂で無念無想の境に静座しているのも...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...彼はたしかに無念無想の境地(きょうち)にはいろうとしているのが分った...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...無念無想でねころんだり...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...無念無想の結果を見よ...
太宰治 「道化の華」
...おのおの無念無想の盃を挙げている時であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...いゝ気持になつて一切合切無念無想...
種田山頭火 「行乞記」
...無念無想、というようなことも考えてみる...
外村繁 「澪標」
...――海面(うみ)に浮いて、空を、じつと眺めてゐると、無念無想、蒼空(おほぞら)の大きく無限なることをしみ/″\とおもふ――かつて、そんなふうに話されたことがある...
長谷川時雨 「水」
...この世は夢のまた夢と無念無想に小圓太は...
正岡容 「小説 圓朝」
...自分というものが無念無想にならない限り...
正岡容 「寄席」
...なんの約束もなくして無念無想に低頭できる神社の存在...
山本周五郎 「新潮記」
...折角馬春堂の無念無想に入(い)ろうとするところを破りました...
吉川英治 「江戸三国志」
...こんな場合にはすぐ必死の無念無想になる...
吉川英治 「剣難女難」
...無念無想の裡(うち)に描(か)いたものは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...強弱の火華を消して無念無想の境地をもとめて人々が四散した...
吉行エイスケ 「女百貨店」
...これぞ彼のいわゆる「無念無想の妙諦」に入(い)る時であって...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...無念無想の妙境に達する...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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