...無念無想の境地に至り、究極の安楽を得ることを表す...
...墨をすり紙をひろげて視線を一点に集めて姿勢を正せば、無念無想、そこにはなんらの雑念も入り込む余地はない...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...彼はたしかに無念無想の境地(きょうち)にはいろうとしているのが分った...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...無念無想の境にあって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...無念無想のていで坐りこんでいたものである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その中に寝ころんで無念無想になるのに適する...
豊島与志雄 「北支点描」
...――海面(うみ)に浮いて、空を、じつと眺めてゐると、無念無想、蒼空(おほぞら)の大きく無限なることをしみ/″\とおもふ――かつて、そんなふうに話されたことがある...
長谷川時雨 「水」
...この世は夢のまた夢と無念無想に小圓太は...
正岡容 「小説 圓朝」
...欲しからずと悟りきることは自分というものを無念無想にしてしまう上にもたいへんに役に立った...
正岡容 「寄席」
...釣人は無念無想である...
正木不如丘 「健康を釣る」
...無念無想に近い境をさまよつてゐる...
水野仙子 「輝ける朝」
...無念無想で最後の力を腹に込めて筮竹を裂くと...
横光利一 「馬車」
...「まだ気力が足らん! 神心の凝念(ぎょうねん)が足らん! 剣と心の一致が足らん! 無念無想になれ...
吉川英治 「剣難女難」
...無念無想の裡(うち)に描(か)いたものは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...剣法の心を以って無念無想に描き上げたるに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その青空の如き身になりきることがほんとの無念無想の相(すがた)というのであろうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すぐ心を無念無想に取り戻すことは...
吉川英治 「山浦清麿」
...これぞ彼のいわゆる「無念無想の妙諦」に入(い)る時であって...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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