...今日自然主義という名を口にするほとんどすべての人の無定見なのである...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...あなたの無定見な恋――盲目的な憧憬を意味するのぢやありません...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...いつもあれでは余り無定見ぢやないかといふと...
薄田泣菫 「茶話」
...かくて人々によればジャーナリズムは全く無定見な日和見に時を費すものであるかのようである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...無定見者に過ぎない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一方に於てジャーナリズムはそれが本来持っていた無定見性の可能性を愈々促進され...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...教育に関して殆(ほと)んど無定見であった...
夏目漱石 「道草」
...男の無定見さを非難するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...エノケンのマチネーですぐ気が変る東宝の無定見には呆れると言ってやる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まつたく無定見(むていけん)のやうに思はれる人々がある...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あれたちの無能力と無定見(むていけん)に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...モンテーニュその人までも無定見でつかまえ所がない人であったと考えるのは浅はかである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だが、話をもとに戻すと、我らは無定見、不決断、不確実、悲観、迷信、未来のことがら、特に死後のことに関する不安、野心、欲ばり、嫉妬、怨恨、無軌道で狂暴で抑え難いもろもろの欲望、戦争、虚偽、不信、中傷、好奇心などを、我々の分として頂いている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼自身そう無定見で始終動揺していたわけでは決してない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかしながら少なくともこの無定見は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...無定見の辛棒無し……つまり無鉄砲の異名となった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...無定見のまま恍惚として...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかも無定見ではあるが近く彼等は解禁をなすであろう...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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