...澄明な空気が心地よい...
...彼女の澄明な瞳に見とれた...
...この湖の水は澄明で美しい...
...澄明な声で話す。...
...この水は澄明だから、飲んでも大丈夫だ...
...それ等は鼈甲のわくに澄明な煙水晶をはめ込んだ物であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...清澄明徹いはんかたなし...
種田山頭火 「行乞記」
...これは空気の澄明の度合や他の騒音の度合によるのであろうが...
豊島与志雄 「録音集」
...その音もなく形もない凄(すさま)じい戦いを極度に澄明な...
中勘助 「母の死」
...水が澄明で、群魚游泳の状(さま)の手に取る如く見えるのは、南洋の海では別に珍しいことはないのだが、この時ほど、万華鏡のような華やかさに打たれたことは無い...
中島敦 「環礁」
...北国の冬の湖の氷のように極度に澄明(ちょうめい)に...
中島敦 「木乃伊」
...一斉に澄明な光りと影をきらめかす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...澄明な外気が窓に流れ込んで来て肌寒いくらゐである...
北條民雄 「続重病室日誌」
...澄明な空気は全く熟して...
細井吉造 「二つの松川」
...私はギヤマン模様のように澄明な猪鼻村のパノラマを遠く脚下に横眼で見降しながら努めて呑気そうに馬追唄を歌って行った...
牧野信一 「ゼーロン」
...世にも不思議な巨大なランプの月の傘の如く八方に放った光芒(こうぼう)が澄明な黄金の輪を現出して...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...澄明な宇宙の彫像と接吻けしめる(だが...
槇村浩 「青春」
...口笛の上手な少年だっただが夏の朝の澄明さに似たあわたゞしい生活が流れてから境遇と政治の過流が私たちを異った都市と都市との地下に埋めたそして今日―――汽船(ふね)が青く冴えた土佐沖を越えてこの同じ牢獄に...
槇村浩 「同志下司順吉」
...それをますます純化し・澄明にし・精緻にし・たあげく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...頭に殘つてゐる澄明な頭の形をした心だけが少しも車輪に咬まれずに殘つてゐる...
横光利一 「悲しみの代價」
...黄昏(たそが)れのころよりは澄明な浅黄いろに澄んでいて...
吉川英治 「親鸞」
...その語そのままな鋭い澄明な眼が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...心に澄明な落ちつきを湛(たた)えている今朝の武蔵には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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