...彼の言葉には騾馬の耳に入るようなことしか言っていない...
...耳に入る唯一の物音は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一度や二度でなく私等の耳に入るけれど...
石川啄木 「菊池君」
...真白な雪の上に顔を出した笹の葉ずれの音がさらさらと耳に入る...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...同時に自分を案外安く扱う世間の声が耳に入ると不愉快で堪(たま)らなくなって愚痴を覆(こぼ)すようになった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...浦塩方面の消息が頻りに耳に入るので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...他人の言葉が耳に入る段階をはるかに通り過ぎているのです...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...お前さんの言葉が誰かの耳に入ると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...宝塚ホテルの電話は屹度(きっと)蠅男の耳に入るに違いないことは...
海野十三 「蠅男」
...新生寺さんはその秘密が人の耳に入る事を非常に恐れていたと思うんですから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...二人の対話が明らかに病兵の耳に入る...
田山花袋 「一兵卒」
...千々岩は参謀本部の階下に煙吹かして戯談(じょうだん)の間に軍国の大事もあるいは耳に入るうらやましき地位に巣くいたり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...手に立つ者が一人でもあるものか――なんぞという評判が道庵の耳に入ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...あとからお耳に入ることもございましょうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...三輪(みのわ)の親分なんかの耳に入ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...をりをり水音の耳に入るは...
森鴎外 「文づかひ」
...おりおり水音の耳に入るは...
森鴎外 「文づかい」
...旅川周馬に呪(のろ)われて幕府の耳に入ることになり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...断片的に耳に入る二人の会話でも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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