...彼の言葉には騾馬の耳に入るようなことしか言っていない...
...低い歌が耳に入る...
石川啄木 「鳥影」
...同時に自分を案外安く扱う世間の声が耳に入ると不愉快で堪(たま)らなくなって愚痴を覆(こぼ)すようになった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...浦塩方面の消息が頻りに耳に入るので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...お前さんの言葉が誰かの耳に入ると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...それが人間ぎらいの怪塔王の耳に入ると...
海野十三 「怪塔王」
...そのことが南天棒の耳に入ると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その報(しら)せがナポレオンの耳に入ると...
薄田泣菫 「茶話」
...されば種々の方面に於て目に觸れ耳に入るものもありしなるべし...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...二人の対話が明らかに病兵の耳に入る...
田山花袋 「一兵卒」
...「今日こっさり、お淑をやったろまいかい」「うん、やったろ」清九郎と与吉との話声が、私の耳に入る...
外村繁 「澪標」
...そんなことが浪人衆の耳に入ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつかは必ずお上のお耳に入る」こうしみじみ新三郎に言われると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰かから親分の耳に入るに決ってまさア」「…………」「お向うのお光(みつ)さんなんざ半歳前嫂(あね)が嫁に来た時は藁人形(わらにんぎょう)を持出す騒ぎをやりましたぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の手柄に陶醉した萬七や清吉の耳に入る筈もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三輪の親分なんかの耳に入ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三輪(みのわ)の親分なんかの耳に入ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時々(とき/″\)置時計の音が耳に入る...
森鴎外 「半日」
...20我歎は知らぬ群の耳に入る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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