...自分は屡孤立を感じ、空漠を感じ、遊離を感ぜずにはゐられない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...四縣下十郡數萬町歩の田宅將に擧て沙漠に化せんとす...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...That Derby Day視野のかぎり茫漠たるゆるい芝生の起伏に...
谷譲次 「踊る地平線」
...漠然たる憎念として殘ったのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...黒人王の軍隊を追跡してアフリカの沙漠(さばく)を駆け回ったり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...黄いろい沙漠と、黄いろいピラミッドと、三本の椰子の木の模樣は如何にもアメリカの煙草の箱らしく垢拔けのしたものだつた...
林芙美子 「雨」
...これは……僕はふと空漠としたものに戸惑つてゐる...
原民喜 「鎮魂歌」
...漠然と眼で追いながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...もう砂漠の彼方に...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...漠然と充満している若い女の期待の重苦しさであったのである...
宮本百合子 「女の学校」
...漠然とした雰囲気と言ってもいい...
三好十郎 「好日」
...今の談理家の言ふところは空漠にして...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...(中略)又仏家(ぶっか)に漠然(まくねん)に帰すると云ふことあり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...茫漠たる知識しかもっておらぬのである...
柳田国男 「雪国の春」
...バックはさしせまつている災厄を漠然と予感していた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...漠然とした自分の顔いろでつつんでしまうのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ただ漠然たる推測から言うと...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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