...彼女は、建物全体の電燈を点滅する、大元のスイッチの把手(ハンドル)を掴むと、滅茶滅茶に、切ったりつないだり、おもちゃにした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...若者は滅茶滅茶にソースをぶっかけた「牛(ぎゅう)てん」をおかずにして...
高見順 「如何なる星の下に」
...弁信の平家琵琶の上部は滅茶滅茶に毀(こわ)れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その証拠なるものは滅茶滅茶に鋏を入れ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...滅茶滅茶に憤激するのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅茶滅茶に斬られて死んだんですぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「林さんは昨夜たいそう酔いなすったそうですね」「いやもう滅茶滅茶...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...単衣(ひとえ)の帯が滅茶滅茶になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのうえ滅茶滅茶に死骸を切り刻んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...善惡共に滅茶滅茶の評判です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宗三郎の理性を滅茶滅茶にするだけの力はあったのです...
野村胡堂 「猟色の果」
...滅茶滅茶に取散かしてあるではありませんか...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...こんなに滅茶滅茶に毀れたじゃないか」上衣の隠しから彼は時計を出して...
牧逸馬 「夜汽車」
...肚立しさのあまり滅茶滅茶に...
牧野信一 「鏡地獄」
...おぬしのために滅茶滅茶じゃ――覚えておれ――どうするか!」長崎屋は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...滅茶滅茶に突いたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...いきなり、横合から斬ッてかかって、その人影の誰なるかを問わず、滅茶滅茶に、振ッて振って、振り廻すのであった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...一同は騒ぎ立って復活祭の行事も滅茶滅茶になるかと見えたが...
和辻哲郎 「鎖国」
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