...則ち水火刀兵の諸劫は十の五六を減ずるであらう...
芥川龍之介 「鴉片」
...温度が高さとともに減ずる割合はリッターの計算したよりももっと少なくなるわけであり...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...文化が妖怪を減ずるのである...
泉鏡花 「遺稿」
...人道なる語は「多少の労力あるいは金銭を費やして他の人あるいは人に近き動物の苦しみを減ずること」すなわち利他同情の行為を意味するように見受けるから...
丘浅次郎 「人道の正体」
...甲団体の猿が乙団体の猿を殺すことは敵の戦闘力を減ずるとの理由で善なりとほめられ...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...我らから見れば一組の生徒数を十人か十五人までに減ずることが先決問題であつて...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...後になって疲労が出て著しく能率を減ずる結果になったりする...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...此処で荷物を減ずるために米の袋を...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...急に榮養力を減ずる...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...全エントロピーは時と共に増すとも減ずる事はないというのが事実であるとすれば...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...然し俄に量を減ずることも出来ないので...
豊島与志雄 「理想の女」
...この物語の価値に何かをつけ加えるものでもなくまた何かを減ずるものでもない...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...一般に軽蔑されてる人物を近づける時には尊敬が減ずるのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...淨瑠璃の如き通俗文學も其の價値は減ずる樣になり...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...智強の数を増し愚弱の数を減ずるは教育の力に在り...
慶応義塾 「修身要領」
...したがって営養(えいよう)をも減ずるのと同じなのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...三椏なくば紙は風情を減ずるであらう...
柳宗悦 「和紙の美」
...そして啻に穀物に対する彼れの支配が減ずるばかりでなく...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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