...のん気な底知れぬ沼のような怪奇さがただようている...
上村松園 「余齢初旅」
...のん気な牢屋だ...
大杉栄 「日本脱出記」
...如何にのん気な悠長な画図であったかよ...
高浜虚子 「丸の内」
...自分のために避暑に行くのん止めてしまいなさったのん気の毒やとか...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...のん気に歓楽を極めているのを羨(うらや)んだ...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...俺(おれ)も少しこの賑やかな通りを散歩してみるかな」そしてこののん気な悪魔(あくま)は...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...こののん気の源は伏在しているのだろうと思う...
夏目漱石 「三四郎」
...あなたは索引のついている人の心さえあててみようとなさらないのん気なかただのに」「ぼくが馬券を買ったんじゃありません」「あら...
夏目漱石 「三四郎」
...のん気さうに啼いてゐる...
原民喜 「書簡」
...のん気な旅のあるひとつの状景のような気がした...
本庄陸男 「石狩川」
...いかにのん気な老中以下の役人どもとて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それでいながら私の性格にはどこかしらのん気な所があって...
三好十郎 「ゴッホについて」
...のん気になって暮らします...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...私はのん気に暮していた...
山川方夫 「愛のごとく」
...今日とは人種が違うようなのん気さがしのばれる...
山本笑月 「明治世相百話」
...そして、御用がすんだらその帰りに、屹度(きっと)、浅草の観音様やら、両国の盛り場やら、お膝元の町々を、のん気になって、見物しているでございましょうよ」「まあ、そんな事を言っていたかえ」「ええその方が楽しみで出かけたのでございますもの...
吉川英治 「江戸三国志」
...のん気なものだな」「ばかをいえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...のん気に(今のようなスピード旅行でなく)二十日余りを巡遊したおりと...
吉川英治 「随筆 新平家」
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