...渋々その切符を受取りながら...
芥川龍之介 「路上」
...それから渋々起き上って...
梅崎春生 「狂い凧」
...渋々僕は代金を払った...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...渋々(しぶしぶ)席を立って...
江戸川乱歩 「接吻」
...医者になるのを止めッちゃいたくなるよ」友人は渋々起きたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...ショオマレェは渋々測鉛を入れさせた...
久生十蘭 「海難記」
...百姓は仰天(ぎょうてん)し、「飛んでもないこと、渠奴(あいつ)のような大盗人に、百磅は愚か、一ペニーたりとも渡せるものか」と、始めはなかなか承知すべき気色(けしき)もなかったが、遂にカランの弁舌に説き落され、渋々ながら、彼の差図に任せて、一人の友人を証人に頼み、再び例の宿屋に行った...
穂積陳重 「法窓夜話」
...伯爵が渋々立ち上がった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...お前は証文を見ている」スライトが渋々認めて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...」純造は渋々ながら答えた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...こけた頬と厚くせり出した唇――大儀そうに渋々と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...貴郎はちょいと酒の対手(あいて)に呼んだ芸者へ二円の祝儀を出しておきながら私と腹(おなか)の子と二人の命を預(あず)かってもらう産婆さんには一円でも高いとおっしゃいますかとこう一本突込まれて亭主は渋々ながら二円の祝儀を出したという事です...
村井弦斎 「食道楽」
...徳市は渋々シャベルを執(と)って壁際に散らばっている石炭を掻き集めた...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...渋々ながら納得をさせると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...久米之丞は渋々ながら浮腰をおろして...
吉川英治 「江戸三国志」
...開けないとはいわん」「早くいたせ! 早くッ」「仕方がないやつ」慄(ふる)えあがって、渋々、開けようとしていると、関羽、張飛のふたりを追ってきたらしい相府の役人や兵たちが、「ならんならん...
吉川英治 「三国志」
...ただ阿会喃(あかいなん)と董荼奴(とうとぬ)は、先に孔明に放されて、自分たちの洞中に引っ込んでいたが、孟獲から呼び出しがくると、この二人だけは、「どうもやむを得ない」というような顔つきで、渋々やって来た...
吉川英治 「三国志」
...三好三人衆にも渋々と同様の書簡を書かせた...
和辻哲郎 「鎖国」
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