...一人は深編笠(ふかあみがさ)に面(おもて)を隱して...
高山樗牛 「瀧口入道」
...淋しい橋の袂で深編笠(ふかあみがさ)の侍(さむらい)が下郎の首を打ち落し...
谷崎潤一郎 「少年」
...深編笠(ふかあみがさ)の二人侍が訪ねて来るところで...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...―殿はいま露つぽい美里間切(みざとまぎり)を深編笠のしのびあるき...
濤音 「かめ」
...橋の上を――逃げる深編笠の侍...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...15=川端の寺のある処深編笠の侍は其処の土塀を飛び越えて姿を消す...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...深編笠の侍がこっちへ出て来た...
山本周五郎 「風流太平記」
...そいつに酒手をおやんなさい」と深編笠の侍は云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...深編笠の侍は憎らしいほど落着き払って...
吉川英治 「剣難女難」
...深編笠の目堰(めせき)から...
吉川英治 「剣難女難」
...深編笠(ふかあみがさ)の紐(ひも)を結んでいるのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...突き飛ばした深編笠の影へサッと斬りつけたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...深編笠のその影がツカツカと近づいてきたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ツウと寄ってきたのは深編笠の浪人の影――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いずれ、安否はまた途中から使いを立てまする」周馬の筆跡を状筥(じょうばこ)に厳封して、早飛脚を大阪の桃谷に立たせ、かれ自身はひとりで、いつもの深編笠、山科の村へ入って、堀田伊太夫というものの住居を探り歩いた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...深編笠のつばに片手をかけながら...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...波越が一散に深編笠を追い捲(まく)って行ったので...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...最前の深編笠は、たしかに塙郁次郎! もう事件は解決したも同様だ! 一刻も、猶予(ゆうよ)は相成らん、目をつぶって、私情を捨てることだ」と、意気込んだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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