...「深更には帰らない方が良いですよ...
...「深更に騒がないでください...
...「深更に話をすると、夜更かしになってしまいます...
...「もう深更だから、寝ましょう...
...「深更の底には落ちてしまった...
...市長は昨夜深更、遂に自殺を遂げました――」人々は思わず呀ッと叫び声を立てた...
海野十三 「深夜の市長」
...昨秋の深更まゐつたときは酔中で礼を失したことが多く済まないと心が咎めてゐたが...
種田山頭火 「松山日記」
...毎夜深更に起るのか...
夏目漱石 「道草」
...それは夜も深更であつた...
平出修 「逆徒」
...ただ三月三十一日の深更(しんこう)ということを記憶している読者のみが作者のトリックを観破し得るのである...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...人気はなかつたが、江戸前の滑稽で、「のざらし」は柳好、柳枝より上位だつた柳亭燕路は、北国の某温泉へ巡業したとき、土地の芸者に見染められ、深更、酔払つてその芸者が宿の彼を呼出しに来たら、応待にでた一座のマネージャーが、「かへれ/\、この一座には、貴様たち田舎芸者に買はれるやうなケチな芸人はひとりだつてゐないんだぞ」と追返してしまつた...
正岡容 「落語家温泉録」
...この深更(しんこう)に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...深更になるにしたがって澄み渡った月は昼より明るく照らすので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...抱き膝をして大病院の深更と向い合った...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...深更(しんや)をおどろかした手紙は...
吉川英治 「江戸三国志」
...けれど午前二時から四時頃の深更になると...
吉川英治 「折々の記」
...――深更でもよろしい...
吉川英治 「黒田如水」
...わざと深更まではなしこんで...
吉川英治 「三国志」
...やがて深更(しんこう)に退去した...
吉川英治 「新書太閤記」
...もうそんな深更(しんこう)か...
吉川英治 「新書太閤記」
...それがいかに深更(しんこう)に及ぶとも...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがてその夜も深更のこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...でもルパンは遂にその夜深更に至ってドーブレクを救出すことに成功した...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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