...それに貴女は、島山さんに不快を感じさせながら、まだやっぱり、夫には貞女で、子には慈悲ある母親で、親には孝女で、社会の淑女で、世の亀鑑(きかん)ともなるべき徳を備えた貴婦人顔をしようとするから、痩せもし、苦労もするんです...
泉鏡花 「婦系図」
...内気で淑かな娘らしい深雪と...
上村松園 「朝顔日記の深雪と淀君」
...それから彼はその若い淑女をすぐにまた彼女の椅子のところへ連れて行った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その青年はじめ二三の淑女だちとともに...
徳田秋声 「仮装人物」
...淑女の一人は彼の腕を支えていたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...しかし敏感な淑子は容易に乗ずる隙を与えないのであろう...
外村繁 「澪標」
...もしも淑子が羞恥の表情を示さないとすれば...
外村繁 「澪標」
...これを見るに国貞巧二於閨房美人仕女婉淑之像一先生長二於軍陣名将勇士奮武之図一と刻したれども国芳は決して武者奮戦の図をのみよくせしにはあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...文明の淑女は人を馬鹿にするを第一義とする...
夏目漱石 「虞美人草」
...まさか紳士と淑女に連れそって来た私が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...淑やかにあるべきものと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...兎も角大方の紳士淑女よ...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...苟(いやし)くも紳士淑女たるものは午前と午後と夕方と夜と...
三浦環 「お蝶夫人」
...りっぱな淑女みたいに踊りますね...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...元来カフェーの灯や御神灯には縁が遠く度重なる独り寝の枕に故郷の貞淑なる妻君の上ばかりを思っている彼は...
森於菟 「屍体異変」
...「貞淑な」とあるのは反語である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...吾々三人に向って両手を支いて淑やかに一礼した...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...毎日毎日思いつづけられた淑徳の結果かと存ぜられます...
横光利一 「旅愁」
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