...夜もすがら涼み歩かんと十時ごろより立ち出で...
饗庭篁村 「良夜」
...「少し涼もうと思って出て来たんですが」「ここはなかなか風がよく入りますよ」「でも...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...荒涼の磯をさまようもの...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...めつきり涼しくなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...時は涼秋(りょうしゅう)九月(げつ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...昔江戸時代の料理が、非常に贅沢で高価であって、八百膳などでも茄子(なす)を鉢植のまま食膳に出し、客が鋏(はさみ)でそれをちぎって食うという、そうして茄子一個の値が一両とか二両とか云われて、涼しい顔をして、それを仕払ったというような話も、あながち悪趣味から来る、豪華の衒(てら)いというわけではなく、何か茄子そのものの味に、千金にも替え難き新鮮味が味わえたからではなかったか...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...ちっと上って涼んでいらしったら」「いいえ今日(こんにち)は急ぎますから...
夏目漱石 「行人」
...涼しさうな水色の着物を着て...
林芙美子 「瀑布」
...その心持が偶夏の夕暮の涼風に反映したものであつて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夜を仕事の時間にしたら能率も上るし、小遣も要らない――などゝ考へる、涼しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...曇って涼しいので有がたい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それから「涼風」の中に使ふ映画の試写を五巻立てつゞけに見る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...友だちと二人で涼をとろうとして吾妻橋の上から大川に飛び込んだところを...
堀辰雄 「花を持てる女」
...かの窓に屯ろする人々に――涼風夜雨を吹き蕭瑟として寒林を動かせりなどゝ歌つて...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...水色など涼しい色気の玻璃玉を選んで滝のやうに硝子籠をぶら下げてゐる見世もあつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...涼しいはずの茅屋根の下でも...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...だいたいに下閉伊(しもへい)郡北端の安家(あっか)・普代(ふだい)の小さな流れからこちらがことに荒涼たる草原になっている...
柳田國男 「地名の研究」
...嵐山から清涼寺大覺寺を經て仁和寺(にんなじ)に到るあたりの青葉若葉の靜けさ匂はしさを何に譬へやう...
若山牧水 「樹木とその葉」
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