...突然また消え失せる...
芥川龍之介 「二人小町」
...其の緑の草木が炭になつて消え失せるまでそれをあちこちと漂はした...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...たちまち尾をたれて消え失せるのである...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...そう云う疑念も立ちどころに消え失せるのが常であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...立ちどころに妄想が消え失せるに違いない...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...彼女が現れたときには写真とともに消え失せるという寸法だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...その思い出さえもやはり消え失せるだろうということを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...消え失せることだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悲しみと喜びとが生まれ花咲き消え失せるのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いつしか消え失せることは可能である...
波多野精一 「時と永遠」
...花がやがてはしおれて消え失せるべく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...征服されたものにまで消え失せるところの肯定的なるものの認識によつて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...破(わ)れればたちまち消え失せるはずだ...
南方熊楠 「十二支考」
...これで他殺の証拠も消え失せるし...
夢野久作 「暗黒公使」
...……肝魂(きもたま)が消え失せるとはこの時の私の事であったろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...警官が片附けたのでなければ消え失せるよりほかになくなりようがない筈だ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...その過ぎ去り消え失せるスピードが...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...あやしげな恰好をした黒い影のなかへ消え失せる...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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