...闇が消え失せるのを...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...突然また消え失せる...
芥川龍之介 「二人小町」
...使 しかし小町は現にわたしを……神将 (憤然(ふんぜん)と)この戟(ほこ)を食(く)らって往生(おうじょう)しろ! (使に飛びかかる)使 助けてくれえ! (消え失せる)四数十年後(ご)...
芥川龍之介 「二人小町」
...其の緑の草木が炭になつて消え失せるまでそれをあちこちと漂はした...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...直ちに林檎は消え失せる...
海野十三 「地球要塞」
...そう云う疑念も立ちどころに消え失せるのが常であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女が何かの用でお客の傍(わき)を向くたびごとに忽然としてその顔面から消え失せるのだったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...また猿(ましら)のように樹上に消え失せることが出来たのだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...彼女が現れたときには写真とともに消え失せるという寸法だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...所謂秀才教育からもその弊害が消え失せるだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...消え失せることだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あらゆる物音が消え失せる...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...貧困は後をたち、それとともに放逸や醜業や窃盗や殺害や、あらゆる不徳、あらゆる罪悪は、みな消え失せる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女には世界が消え失せるような気がした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつしか消え失せることは可能である...
波多野精一 「時と永遠」
...その声もフッツリと消え失せるような場合が非常に多いのであった...
夢野久作 「木魂」
...警官が片附けたのでなければ消え失せるよりほかになくなりようがない筈だ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...立ちどころに消え失せるというような考えは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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