...一切が消え失せることになりました...
石原純 「トーマス・エディソン」
...しかしどんな妻の姿も、忽ち消え失せる...
外村繁 「夢幻泡影」
...映像はすっかり消え失せることもあろうし...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...悲しみと喜びとが生まれ花咲き消え失せるのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...芸術と人とは太陽にのみ込まれて共に消え失せるがいい! それらは太陽を見ることを妨げるのだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...行方も分らず消え失せる...
豊島与志雄 「憑きもの」
...人類の暗澹(あんたん)たる進行のうちに多くの不幸な人々が相次いで消え失せるあの悲惨な暗黒のうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貧困は後をたち、それとともに放逸や醜業や窃盗や殺害や、あらゆる不徳、あらゆる罪悪は、みな消え失せる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...情(じやう)の火花のぱつと燃えては消え失せる一刹那(いつせつな)の夢こそ乃(すなは)ち熱き此の国の人生の凡(すべ)てゞあらう...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...相手が外国人なるか自国人なるかの差までも消え失せるのである...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...外より來り外へ消え失せることがない...
波多野精一 「時と永遠」
...一一須弥壇下の闇の中――手と手を取り合ったが、雪之丞、闇太郎、多言の場合でない――「外へ――早く! 宿へ戻るがいい」「かたじけない」外の気配を、じっと、うかがった雪之丞、ふたたび、引き戸をあけて、つい、一瞬に、すがたは、もう、消え失せる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...征服されたものにまで消え失せるところの肯定的なるものの認識によつて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...「かくの如き(即ち自由なる)意志の思惟にあつては運命の概念は消え失せる*」...
三木清 「歴史哲學」
...その恋はたちまちにして消え失せるが故に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれども直ぐに消え失せる...
夢野久作 「白髪小僧」
...これで他殺の証拠も消え失せるし...
夢野久作 「暗黒公使」
...警官が片附けたのでなければ消え失せるよりほかになくなりようがない筈だ...
夢野久作 「冥土行進曲」
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