...私は人形ですという顔をして活人画の様にまたたきさえしないでいるのだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...部屋全体が一場の陰惨な活人画だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...兄貴と二人で、大急ぎで降りて行って見ると、一枚開いた雨戸の隙間から、活人画の様に、明い庭の一部が見え、そこに、親父が非常に不自然な恰好をしてうずくまっていた...
江戸川乱歩 「疑惑」
...僕らは裸体になって活人画をやった...
高村光太郎 「美術学校時代」
...実に美しい活人画(タブローヴィーヴァン)がそれからそれと現われて来る...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...しかしこれらの一つ一つのシーンは多くの場合に静的であり活人画でありポーズである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...活人画の催しまであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...せめて活人画くらゐにはなつてくれるのなら...
中原中也 「音楽と世態」
...その時これはうつくしい活人画(かつじんが)だと思った...
夏目漱石 「草枕」
...――二人の活人画は包まれて立つ...
夏目漱石 「虞美人草」
...宗近君の眼から活人画が消える...
夏目漱石 「虞美人草」
...三四郎はこの活人画から受ける安慰の念を失った...
夏目漱石 「三四郎」
...活人画中の一人になぞらえるにしても...
久生十蘭 「春雪」
...活人画中の人物のように...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...活人画の人形のように動かなくなってしまった...
久生十蘭 「魔都」
...様々な姿制を活人画として人々に感知させた...
牧野信一 「素書」
...その活人画は黙殺して...
牧野信一 「毒気」
...恐らく活人画を去ること遠くないものであったろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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