...從つて此場合には些細の讓歩を以つて――若しくは自己を活かす途そのまゝに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...空想世界を――活かすことによつて自ら活きる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...天を活(い)かし地を活かし人をも活かすの力を持っている...
伊藤左千夫 「水籠」
...正しい自己の心を活かす為めに...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...その人を活かすと同時に人を殺すものなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...自他を活かす所以(ゆえん)だと考えたのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...現在への喜びを基調として自由と進歩との朗かなる旋律が生の情調を活かすであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...短い詩形を活かすに有効な手段をいくらでも持ち合せて居る作者にはただ驚歎の外はない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...雄々しい互のやさしさだけが男を活かし女を活かすものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何しろ図書館をいかに活かすかということについて大先輩に親シャしているわけですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...思い出される論点のつかみかたがあるでしょう? ああいうものは引用して活かすべきですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...庭を活かすとも殺すともできるのである...
室生犀星 「冬の庭」
...自然の自由に自己を活かす意である...
柳宗悦 「工藝の道」
...こういう刺子こそ何か新しい道で活かすべきではないでしょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「茶」を活かす余地は限りなく残っています...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...伝統を活かす自由のみが許されているのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この認識力を活かす道をとらねばならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それを活かすには宮中からの助けが欲しい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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