...又「都の西北」の歌が全國津々浦々の兒童にまでもよろこびうたはれるやうになつたことも...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...かしこくも明治大帝の教育に関する大御心はまことに神速に奥州の津々浦々にまで浸透して...
太宰治 「津軽」
...かしこくも明治大帝の教育に関する大御心はまことに神速に奥州の津々浦々にまで浸透して...
太宰治 「津軽」
...三浦半島にまでつゞく津々浦々が双眸に集つてくる...
近松秋江 「箱根の山々」
...まだまだ恐ろしいいろいろの怪物を毎朝毎夕製造しては都大路から津々浦々に横行させているのである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...この旨日本六十余州の津々浦々に伝え...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...――日本国中津々浦々まで響けと...
野村胡堂 「礫心中」
...「土民の無知は呆(あき)れはてましたよ、檣頭(しょうとう)たかく掲げたみ国の旗章さえとんと存じておらんのでございます、――それ、黒船が来おった、戦がはじまった、こう思うたと云うのでございまして、そら逃げろ、持てるだけのものを持って遁走(とんそう)しろ、他国ものには決して見つからぬあの裏山の間道に駈けこめ――かようなわけで、見るもぶざまな周章狼狽(ろうばい)――そうら、いよいよ小船をおろした、と、本官らの下船をみとめて、家をもぬけに致し、くだんの山峡(やまかい)に逃げこんでおりましたです、戦さは無常の風じゃと申しとります、生臭さ坊主の親鸞(しんらん)めが、おどろくべし、津々浦々まで、彼の教義をひろめております、ところで、しかるにその信徒めらが、あなた? こういう無慈悲なことも致しおる、あちらに外れある家でしたが、よほどの臆病ものと見えて、足弱の爺さん婆さんを置き去りにして、逐電しおりました...
本庄陸男 「石狩川」
...六十余州津々浦々...
正岡容 「寄席」
...若狭(わかさ)の津々浦々を売り歩いたのである...
森鴎外 「山椒大夫」
...日本の津々浦々には...
柳宗悦 「陸中雑記」
...交通の女王たる鉄道は何(いづ)れの津々浦々にも...
山路愛山 「英雄論」
...宮本武蔵の名は津々浦々に響き渡っていたS=道場の表念流剣道指南...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...心血を傾けて編纂(へんさん)しつつある「小学算術教科書」が思い通りに全国の津々浦々(つづうらうら)にまで普及した嬉しさや...
夢野久作 「木魂」
...津々浦々までペコンペコンとやっているが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...南朝鮮の津々浦々をまわって見たまえ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...津々浦々の青年の血へ響いて来た時には...
吉川英治 「宮本武蔵」
...京都の会堂の噂は全国の津々浦々に伝わり...
和辻哲郎 「鎖国」
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