...特によく出来ることにのみ全力を集注するのが...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...全心全力を傾注する...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一つの事に精神を集注するように仕向けることであると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一事に向って想念を集注するのである...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...稀有(けう)な有利の瞬間をねらいすまして一ぺんに有りったけの力を集注するという作戦計画と見られた...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...十回目あたりからベーアのつけていた注文の時機が到来したと見えて猛烈をきわめた連発的打撃に今までたくわえた全勢力を集注するように見え...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...一切を抛擲(ほうてき)して先ず神を見る可く全力を傾注する勇気が無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...農村精神の作興に興味集注する処の農村問題が...
戸坂潤 「社会時評」
...吾妻橋(あずまばし)両国橋(りょうごくばし)等の眺望は今日の処あまりに不整頓にして永代橋におけるが如く感興を一所に集注する事が出来ない...
永井荷風 「日和下駄」
...自分が芝の霊廟に対して傾注する感激の底には...
永井荷風 「霊廟」
...――蝉のもっとも集注するのは青桐(あおぎり)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そこでやつと火の傍の人々の方に注意を集注することが出來るやうになつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...既に注する所を除いて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...秀麿は不思議に精神をそこに集注することが出来て...
森鴎外 「かのように」
...一匹の人間が持っているだけの精力を一時に傾注すると...
森鴎外 「雁」
...これは十九のとき漢学に全力を傾注するまで...
森鴎外 「安井夫人」
...先生の講話が一つの問題に傾注することは稀(まれ)であって...
山本周五郎 「季節のない街」
...それはまたこれらの諸地方の一切の古代史の集注するところでもあった...
和辻哲郎 「鎖国」
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