...千里の沃野が耕やされずに捨てられてあると云ふ様な場所が幾らもあるのであります...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...今日では立派なる沃野と化して居る所が多い...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...真に力作して人跡未踏の処女地を立派な沃野長田たらしめたのは坪内君である...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...広原沃野を眼下に望み...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...沃野にもあります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...二十里にわたる沃野...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...戸数からいっても丁度能登一国にあたる沃野が被害地になってしまった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かの往きにアルプスの雪嶺を攀(よ)じたるは今トスカナの沃野に達せんがためなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...あのピカドンで全く新しい未開の沃野に飛びこんだのです...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...まだまだ至るところに沃野(よくや)が待っている」「けれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...沃野(よくや)千里という感があるねと...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...余の沃野千里は全く色から割り出した感じであった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...それが耕すに足りる天然の沃野(よくや)であるということに疑いはない...
柳宗悦 「工藝の道」
...南東に広く沃野がひらけている...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...汽車の中の私達の視野には全く其れらしい沃野を認められなかつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ひろい沃野(よくや)へ聞えて行く――稲田...
吉川英治 「親鸞」
...沃野(よくや)には菜の花がけむっていた...
吉川英治 「親鸞」
...阿蘇山の太古の噴火口の跡だつたといふ平原は今は一郡か二郡かに亙つた一大沃野となつてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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