...気狂いのように鷹をけしかけたのを父に叱られました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...三人の気狂いの共犯か...
大阪圭吉 「三狂人」
...例の三の字気狂いの婦人客は...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...気狂いになったのどす」と率直にいう...
近松秋江 「狂乱」
...手には印籠鞘(いんろうざや)の長い刀を携(たずさ)えて、「番頭どけ――」竜之助の前へ然(どっか)と坐って、「初めて御意(ぎょい)得申す」「何か用事でござるか」「さきほどから再三、宿の人を以て申し入れる通り、我々はごらんの通りの多勢じゃ、お見受け申せば貴殿はお一人、どうかこの席を多勢の我々に譲っていただきたい」「その儀ならばお断わり申す」「ナニ、断わる?」印籠鞘の武士は眼に角(かど)を立てて、「女中や番頭どものかけ合いとは事変り、武士が頼みの一言じゃ、気をつけて挨拶を致せ」竜之助は武士の方には取合わないで、番頭の方を見て、「番頭殿、この気狂いを、あっちへ連れて行ってくれ」印籠鞘は激昂(げっこう)して、「気狂いとは何だ……気狂いとは聞捨てならん」「まあまあ、そこのところをひとつ――どうかそういうわけでございますから旦那様、多勢(たぜい)に無勢(ぶぜい)でどうもはや、どうかお引移りを願いたいもので……」番頭はてんてこまいをはじめる...
中里介山 「大菩薩峠」
...思いがけない気狂いだと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...中に待ち構えた気狂いのために...
中里介山 「大菩薩峠」
...気狂いのようになって死んだのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼が悲しい事には(!)決して気狂いでない事を知ったのである...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...自動車の中では相川一人が気狂いのようにしゃべりまくっていた...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...突如気狂いが刀を抜いて斬りつけて来たらどうするか...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...おれは気狂いだから...
久生十蘭 「泡沫の記」
...気狂いのように祈っても...
久生十蘭 「魔都」
...気狂い犬が減って...
松永延造 「職工と微笑」
...二つとない命もここでおしまいだぞ」「気狂いか...
吉川英治 「私本太平記」
...気狂いじみた迅(はや)さで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どうして気狂いになぞなったんだろう」「将軍家の御意(ぎょい)にかなわないために...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...……いっそのこともう、気狂いになりたい、気狂いに」「ば、ばかな」小次郎はいきなり顔をよせて、彼女の二の腕の血を口ですすった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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