...時間に気早くなるなよ...
...彼はかなり気早いな...
...彼女の気早さが止まらない...
...その時に当って福沢先生を気早い若い人達...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...「気早な簑虫だな...
薄田泣菫 「独楽園」
...有合せの軍兵をかき集めて気早やに烽火をお挙げになつてしまつたといふお工合のやうでございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...気早な人たちはもう...
太宰治 「惜別」
...セルの単衣を着て歩いてゐる気早やな人もあつたのである...
太宰治 「津軽」
...世子は気早で多少勇気のあった人だからモウ三津浜には居たたまれず...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...気早(きばや)の人紊(みだり)にわれらを以て好古癖に捉はるるものとなす莫(なか)れ...
永井荷風 「一夕」
...気早にもうパンタロンやシュウミイズを投げ込んでゐた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...風が気早に、マロニヱの繁みを雨傘のやうに広げると、もう雨雲が破れて、雨脚が額に痛くなつた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...これからすぐ伝馬町へ行って……」気早に駈け出そうとするのを...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...気早やで、ひょうきんで、兎角、やり損いの多い弁公と彼との、大江戸の日影から日影を、さ迷い歩くような、流浪生活は、それからはじまった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...気早やな鳶(とび)の者が一人...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...)先導の女気早で痴(おろか)な...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...すこし気早やなポロシャツに重いズボンというすがたなのだ...
山川方夫 「演技の果て」
...彼は鷹の子の如く俊敏な気早な若武者でもあったから...
吉川英治 「三国志」
...気早にも黴(かび)を払ッた伝来の物ノ具などして...
吉川英治 「私本太平記」
...けれど源右衛門の槍は、気早く、わしの体を突き刺していた...
吉川英治 「茶漬三略」
...「ム! とうとうきたな」麓のほうをのぞみながら、お十夜と一角が、口のうちで強くうなずくと、気早に、下緒(さげお)を解いて、袖を引っからげた原士の面々も、「オオ、あの一節切(ひとよぎり)か」と、険(けわ)しい目合図を投げ交(か)わしながら、あたりの空気に氷を張らすばかり、シーンとした緊張味をみなぎらせた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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