...探偵気取りもないものです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...その連中も今ではもう一廉(かど)の俳人気取りで...
薄田泣菫 「茶話」
...先生気取りの人たちであるから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ひとりで大家(たいか)気取りで...
太宰治 「正義と微笑」
...あねご気取りが好きなようであった...
太宰治 「東京八景」
...冷い気取りは、最高の愛情だ...
太宰治 「火の鳥」
...この男は、オーストリア帝国の一首相の親戚(しんせき)に当たる名家の貴族であって、気取りやで、道楽者で、伊達(だて)者で、早くも憔悴(しょうすい)してしまっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ハイカラぶったジャーナリストか気取りやの官僚か...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...その子供がまた、ばかにマセた子供でね、主人気取りで、俺らを使い廻す気になっていて、うっかり坊ちゃんなんと言おうものなら、怖い眼をして睨むんだからおかしいや」「その子供さんが番頭をするんだろうから、お前は番頭さんといえばいいじゃないか」「番頭さんでも気に入らないんだ、旦那様と言わないと納まらないんだからおかしいやな」「旦那様というのは少しおかしいね、十四や十五の子供をつかまえて」「けれども旦那様と言うことになったんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうなっちゃこの世の中は闇だ」道庵先生の宗五郎気取りもかなりいい気なものであったけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...おばさん気取りで附いて行くものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その傍らに介抱気取りで両手を膝に置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう既にいっぱしの荒武者気取りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...天晴れの志士気取りでいるけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつか私は一つぱしの事務家気取りになつてゐた...
牧野信一 「奇友往来」
...旅だから遠慮は入らぬ純然たる夫婦気取り...
正宗白鳥 「空想としての新婚旅行」
...妙にいけ図々しい気取りと鼻つ柱とひとりよがりの過剰意識とが...
三好達治 「銀座街頭」
...依然として風来坊を気取りながらアチコチと棚を見上げ見下して行く中(うち)に...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
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