...骨董(こっとう)などをいじくって古味(ふるみ)というようなものをありがたがる風流人と共通したような気取りがある...
有島武郎 「或る女」
...もう船長気取りで...
海野十三 「火薬船」
...その連中も今ではもう一廉(かど)の俳人気取りで...
薄田泣菫 「茶話」
...ファウストのメフィストだけを気取り...
太宰治 「もの思う葦」
...それは政治家気取りの男などがよく使う豪快な笑い方だった...
谷崎潤一郎 「途上」
...心底からうぬぼれているのだろうか? もし彼がこの将軍気取りでわたしを侮辱しようとおもっているだけなら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...気取りと粗暴とでこね上げられたその文体...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ここでは主膳が大将気取りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...両掛けの荷物でもぶらさげた気取りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう既にいっぱしの荒武者気取りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が監督者気取りで納まっているようにも見られる...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後に安直が大気取りに気取ってしゃしゃり出で...
中里介山 「大菩薩峠」
...烈女気取りをはじめたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...新人気取りの新しがりと衒学(げんがく)さで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一切万事改進進歩を気取りながら...
福沢諭吉 「女大学評論」
...お父さんの国士気取りの哲学癖に過ぎないと思います...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...この窓の真下の勝手口の処で立ち止まって汗を拭くんだから……そうして色男気取りでシャッポをチャンと冠(かぶ)り直して...
夢野久作 「ココナットの実」
...いや官吏の奥さんめいた気取りがちッともなく...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??