...なれていないんですもの」「気取りやめ」と...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「カラー」
...会わない以前は通人(つうじん)気取りの扇をパチつかせながらヘタヤタラとシャレをいう気障(きざ)な男だろうと思っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...きざに大先生気取りして神妙そうな文学概論なども言いたくないし...
太宰治 「未帰還の友に」
...ファウストのメフィストだけを気取り...
太宰治 「もの思う葦」
...そこで何かこだわりの多い羽織袴(はかま)の気取りもかなぐり棄(す)てて...
徳田秋声 「仮装人物」
...旦那気取りで澄しこんでるとか...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...半ば忠義気取りでもてなすお吉の親切が...
中里介山 「大菩薩峠」
...その気取りで、がんりきは垣根をグルリと一めぐり、裏門の方へ向ったが、どうも、ややともすると胸がドキついてならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...気取り過ぎたといっても...
夏目漱石 「こころ」
...金があるに任せて大通気取りで荒し廻るのですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...石鹸(しやぼん)の気取りたるも買ふめり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...手のつけられない気取り屋どもだ...
久生十蘭 「だいこん」
...それより妾は俄(にわか)に世話女房気取りとなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...――もしそういう立派な気取りというものが実際あるならだ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...野心、気取り、虚飾、空威張(からいばり)、凡そこれらのものは色気と共に地を払ってしまった...
正岡子規 「病牀苦語」
...その姐御(あねご)気取りが重荷になって...
山本周五郎 「花も刀も」
...これまでのような姐御気取りはやめて...
山本周五郎 「花も刀も」
...探偵の神様気取りの私であった...
夢野久作 「暗黒公使」
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