...よく使われている鹿角粉蒸留液(気付け薬:アンモニアを含む)...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...気付けでも取ってやろうか?」「旦那...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...気付けのためである...
谷譲次 「踊る地平線」
...この事実は書物の洪水の中に浮沈する現在の青少年への気付け薬になるかもしれない...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...多少気付けにはなるのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そして自分の苛ら立ちに気付けば気付くほど...
豊島与志雄 「蘇生」
...人は生活を赤裸々にして羽毛蒲団(はねぶとん)の暖さと敷布(しきふ)の真白(ましろ)きが中に疲れたる肉を活気付けまた安息させねばならぬ...
永井荷風 「夏の町」
...気付けの薬を自分の口へ入れて噛(か)む...
中里介山 「大菩薩峠」
...前祝いに景気付けよう」「ハッ……ハイ」衝立の蔭から美しい女給の声...
野村胡堂 「古城の真昼」
...すっかりガラッ八を景気付けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――変死人は気味の好(よ)いものではないが」平次はこの親切で明るい娘を勇気付けるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうそう貴方(あなた)はまだ丁年(ていねん)未満ネ、お酒はいけないんでしたネ、だけど、目を廻して直ったばかりのホヤホヤなんだから、お薬に頂く分には構わないでしょう、少しやって見ましょうよ、気付けに、このコニャックは、そりゃ素的よ……」か細い手が、チョコレート色の壜にかかるのを止めて、「あれは何んでしょう」コップを卓(テーブル)の中ほどに押しやって、照れ隠しともなく、深井少年は斯う聞き耳を立てました...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...五医師に与えられた気付け薬の利き目で...
平林初之輔 「祭の夜」
...気付けば物乞いだ」「暖かくしててね」少年は言った...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...それからかなりの医学上の知識から思いついたある効き目のある気付け薬を用いた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...もっとも後者はつまるところ、その手記を私に提供した老婦人の手柄になった訳ですけれども、いずれにしても縁もゆかりもない一素人の投稿作品を、あんなにまで徹底的に読んであんなにまで真剣に批判して下すった同氏の、芸術家としての譬(たと)えようのない、清い高い「熱」によって、私がどんなにまで鞭撻(べんたつ)され、勇気付けられ、指導されたか……という事は、私自身にも想像が及ばないでいるのです...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...彼は彼自身を勇気付けるかのようにタッタ一人で微笑した...
夢野久作 「笑う唖女」
...その瀬音を耳にすると一行は俄(にわか)に元気付けられた...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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