...或機関手を或機関車へ乗らせるのは気まぐれな神々の意志によるのである...
芥川龍之介 「機関車を見ながら」
...そんなとんでもない気まぐれを起すんだよ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「みにくいアヒルの子」
...気まぐれな連中の揃いだから...
田中貢太郎 「提灯」
...これと反対にまた世俗に有名ないわゆる大家がたまたま気まぐれに書き散らした途方もない寝言のようなものが...
寺田寅彦 「科学と文学」
...兎に角此気まぐれな小川でも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...とにかく自分自身の気まぐれ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その気まぐれな力は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時々遠く山野へ逃げ去ってゆく気まぐれを起す...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...あれで済んだのは、自分のためにも、ことに女のためにはドレほど幸運であったか知れないと、兵馬は、二人の後ろ影を見送りながら、気まぐれな、酔っぱらい芸者のために、心ひそかに祝福しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯父から享けたものとしては、まず、その非論理的な傾向、気まぐれ、現実に疎い理想主義的な気質などが挙げられると、三造は考えた...
中島敦 「斗南先生」
...気まぐれな彼を惹きつけたのでもあったろう...
中島敦 「プウルの傍で」
...気まぐれに拵えた紫前掛...
宮本百合子 「毛の指環」
...それも気まぐれやお義理なんかじゃない...
山本周五郎 「さぶ」
...ふとすると思召ししだいの気まぐれをあそばします...
山本周五郎 「新潮記」
...ほんの一ときの気まぐれから...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...いわば遊山の気まぐれに廻って来たこと...
吉川英治 「江戸三国志」
...武蔵は、まま、気まぐれに、画は人にも示し、乞われれば需(もと)めにも応じたらしいが、書には、全くその例がない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...飲みなれぬ酒に胸をただらし気まぐれに乗った郊外電車をとある駅に棄(す)てると...
蘭郁二郎 「自殺」
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