...単にこの小娘の気まぐれだとしか考えられなかった...
芥川龍之介 「蜜柑」
...単にこの小娘の気まぐれだとしか考へられなかつた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...とりわけ気まぐれな女(かた)ですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ただ気まぐれで……...
豊島与志雄 「常識」
...現実は気まぐれで...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...時々遠く山野へ逃げ去ってゆく気まぐれを起す...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...気まぐれな彼を惹きつけたのでもあったろう...
中島敦 「プウルの傍で」
...加野さんは、お判りになるでせう? あの戦争のなかで、若い女が、毎日、一億玉砕の精神で、どうして暮してゆけて? 私、気まぐれで、こんな遠いところへ、来たンぢやないのよ……...
林芙美子 「浮雲」
...気まぐれに寒子に眄をくれながら「今晩は(ボンソアール)お嬢さん(マドモアゼル)」と呼びかけて通つて行く...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...ほんとうに気まぐれだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ほんとうに気まぐれだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ウージェーヌは彼女のこの気まぐれな態度を非難した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一夜の気まぐれに弄ばれたのだと頭からきめ込んでしまった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...まるでカルメンそのもののように気まぐれに...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...今回の失踪も同じ気まぐれであり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...こないだ秋篠の里からゆうがた眺めたその山の姿になにか物語めいたものを感じていたので、ふと気まぐれに、そこまで往ってその昔の物語の匂いをかいできただけのこと...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...かたよった気まぐれな愛情にいだかれている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...」「じゃまったくbton rompu(気まぐれ)なんですね……いわゆる芸術家気分というやつですか……それでは明日の午後に――」そういったなり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
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