...妻(つま)に対(たい)しての気のどくな心持(こころも)ち...
伊藤左千夫 「老獣医」
...少年たちは気のどくそうに...
海野十三 「超人間X号」
...」「気のどくだが...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...気のどくそうな顔で...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...「早月、眠っているところを起して、気のどくですが、ちょっとそのあんどんのうしろのほうを、見てくださらぬか」と老母は、見えぬ目をしばたたきました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...「あんたには気のどくだが...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...細君に稼がしては気のどくだから...
田中貢太郎 「春心」
...おそくって気のどくだが」「雀が森のどこへ往く」「あの石燈籠(いしどうろう)がある処がいいよ」「そうかね...
田中貢太郎 「雀が森の怪異」
...字(あざな)は麗卿(れいきょう)でございます」喬生はたよりない女の身が気のどくに思われてきた...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...お気のどくな、もし気に向かなければ、言わないでもいいのですが、あなたの名前をききたいものです、わたしは気の毒に思って、やさしく訊いて見た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...」みんなはこの美しい若者を気のどくに思いましたが...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「白ヘビ」
...まったくお気のどくだよ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...お気のどくな...
吉川英治 「私本太平記」
...――せっかくな義貞の配置や客将の菊池武吉には気のどくだが...
吉川英治 「私本太平記」
...また気のどくがるような眼(まな)ざしで近くの部屋部屋を見まわした...
吉川英治 「新書太閤記」
...気のどくな程だが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...何とも気のどくそうに...
吉川英治 「平の将門」
...ひと儲(もう)けするつもりでございました」「気のどくしたな...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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