...その時まで気にも留めないでいた第一面を繰り戻(もど)して見ると...
有島武郎 「或る女」
...対手の河野は一向気にも留めない様子で...
泉鏡花 「婦系図」
...彼は格別気にも留めない様子でした...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...大して気にも留めないで土砂降りの中を学校へ出かけて行った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今まで気にも留めないでいた看護婦が――白い服を着て俯向き加減に室の片隅に坐ってる看護婦の存在が...
豊島与志雄 「好意」
...それを彼女は殆んど気にも留めないらしかった...
豊島与志雄 「黒点」
...自分たち一家の者が憤慨してる事柄をルイザがいっこう気にも留めないのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その可笑しな挨拶には気にも留めないで...
豊島与志雄 「変な男」
...が僕は気にも留めないで...
豊島与志雄 「道連」
...昨日までは子供として気にも留めないが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さして気にも留めないらしく...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...最初はかくべつ気にも留めないでいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...別段気にも留めないのかも知れない...
夏目漱石 「坑夫」
...迷亭君は気にも留めない様子で「どうせ僕などは行徳(ぎょうとく)の俎(まないた)と云う格だからなあ」と笑う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...平次は一向気にも留めない様子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大して気にも留めない様子でこう言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こちとらは年中腰を抜かして居なきゃなるまい」平次は大した気にも留めない様子でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
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