...かつこれに加えて広告に巧みな民友社が商略上大袈裟(おおげさ)に吹聴(ふいちょう)したから...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...皮肉な正太夫はこれを称して民友社の大家製造といった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...終には民友社の折紙(おりがみ)が余りに権威を持たなくなってしまったが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...『国民の友』に「人寄席(ひとよせ)の話」を投書したのが縁となって遂に民友社に入社し下層の事情に通ずるので重宝がられていたがその後行方不明になって今に誰の処にも音信がない...
高浜虚子 「子規居士と余」
...民友社から出版されたものであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...硯友社――根岸派――早稲田派――民友社派――やゝ後れて千駄木派などといふ名目(みやうもく)が...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...民友社の人達も何方かと言へばその向ふ側に立つた人達であつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...民友社は当時にあつては...
田山録弥 「明治文学の概観」
...民友社と硯友社とはやゝ対抗的と言つても好かつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...一方では民友社(みんゆうしゃ)で出していた「クロムウェル」「ジョン・ブライト」「リチャード・コブデン」といったような堅い伝記物も中学生の机上に見いだされるものであった...
寺田寅彦 「科学と文学」
...おとなの読み物では民友社のたしか「国民小説」と名づけるシリースにいろいろの翻訳物が交じっていた...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...明治二十六第五帝国議会開会の日東京民友社楼上(ろうじょう)において著者吉田松陰年譜天保元年庚寅(こういん)八月四日...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...阪崎氏の「汗血千里駒(かんけつせんりのこま)」や民友社の「阪本龍馬」などとは事実が余程違つて居る...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...私の手元には此の写真(襄(さき)の譚(はなし)に云へる民友社の絵に似たるもの是也)一枚だけしか有りませむ...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...最初から阪崎先生や民友社の誤謬を叱り飛すと大袈裟に出掛けた僕だから今更ら智者も千慮の一失と胡魔化したとて...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...或は民友社派との間に判然たる区別を吾々は認める...
平林初之輔 「文学方法論」
...歌口民友社から出した我々六人の新体詩集『抒情詩』については...
柳田国男 「故郷七十年」
...銀座裏日吉町の民友社の傍...
吉井勇 「青春回顧」
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