...僕には物知りを誇りとする氣は毛頭ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...可憐なる小動物を虐待する気分は毛頭ないのですが...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...わたしの門に「入るべからず」と書きつける気持は毛頭ないのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...拙速主義の疑わしい知識に飛びついて朝夕心を騒がせ気をいら立てる必要は毛頭ないのである...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...何れにしても自分はまだ死に直面しているという気分は毛頭ないけれども...
中里介山 「生前身後の事」
...その点について奥さんの御尽力を仰ぐ気は毛頭ないんだから...
夏目漱石 「明暗」
...併(しか)し天下の大盜と言はれたお狩場の四郎は此儘老朽(おいくち)る氣は毛頭ない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかし天下の大盗と言われたお狩場の四郎はこのまま老い朽ちる気は毛頭ない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手前の骨折などを吹聴する積りは毛頭ない――が...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...花の写生をしようなどいふ意図は毛頭ないからである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...絶望を新人諸君が感ずる必要は毛頭ない...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...万物の霊長諸氏を侮辱する意味で云ったのでは毛頭ないが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...手入れの心配は毛頭ないので...
夢野久作 「名娼満月」
...一緒に逃げて行くなどという思案は毛頭ない」「相良さん...
吉川英治 「江戸三国志」
...後醍醐を憎みたてまつる気などは毛頭ないのである...
吉川英治 「私本太平記」
...そんな考えでは毛頭ないのです...
吉川英治 「親鸞」
...あかの他人の柘植(つげ)三之丞へ怨み顔する理由は毛頭ないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...元よりそんな者を探すつもりは毛頭ないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索