...毛頭考えていないわけじゃない...
...毛頭許さない!...
...そんなことが起こるはずが毛頭ない...
...彼女は毛頭理解できなかったようだ...
...毛頭忘れるな!...
...毛頭(まうとう)差支(さしつか)へはなきやうなり...
芥川龍之介 「雑筆」
...毛頭秋らしいうそ寒さを覚えさせるやうな事はないのである...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...僕には物知りを誇りとする氣は毛頭ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...大切な娘をやる気は毛頭ないのだ...
犬養健 「愚かな父」
...私は近時の或人のように理想は要(い)らないとか理想は役に立たないとか主張する考は毛頭ないのです...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...やはり大体のところが御存じのごとき俗物だからこんな窮屈な暮しをして回(かい)やその楽をあらためず賢なるかなと褒(ほ)められる権利は毛頭ないのだよ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...わが輩はそれがし何某(なにがし)なる個人を攻撃(こうげき)する考えは毛頭(もうとう)ない...
新渡戸稲造 「自警録」
...左様な覚えは毛頭」「よいよい...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...やがては自分のものになる真弓――を斬る意志などは毛頭持って居なかったのです...
野村胡堂 「百唇の譜」
...留置場破りなどをする意志は毛頭持っていられなかったのだと見るべきであろう...
久生十蘭 「魔都」
...「それで、どうしてくれというんだね?」ヘンリ清水は額を叩いて、「これはどうも……聞いちゃいなかったんですか? 洋館をお貸しねがうといっても、シュラーのことで、お気づかいをかけるつもりは、毛頭、ございませんので、さっそく、明日からでも、腕っこきのハウス・メードを一人住込み(ステー)させます……それで、お家賃のほうですが、階上(うえ)と階下(した)をつっくるみにして、週二十ドルというところでおさまっていただきたい……シュラーが日本へ来るのは、七月四日の独立記念日の前後だと思いますが、ご承諾ねがわれますれば、本日、すなわち五月十五日からお借りしたことにして、五、六、七と、十週間分の家賃を前払いいたしますが、いかがでしょう」今を去る二十何年前、石田氏がアメリカの大学にいたとき、同学の合衆国美人を見染め、すんでのことに、青い目の黄色い息子か、髪の黒い白っ子の娘を生むところだった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...古えを忍ぶの神威を感ずのという念毛頭起こらず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...どこから出て来たなどと云う見極めのつく考えなんか毛頭なく...
水上滝太郎 「九月一日」
...毛頭残っていなかったようです...
夢野久作 「死後の恋」
...普通一般の嫉妬(やきもち)と混同するような気は毛頭起らなかった...
夢野久作 「少女地獄」
...お前様は知らぬと仰っしゃるか」「毛頭...
吉川英治 「剣難女難」
...刺すつもりか」「毛頭(もうとう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...われから大坂表へ戦を仕掛けんなどという考えは毛頭(もうとう)ござらぬ」「ふーむ...
吉川英治 「新書太閤記」
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