...少くとも薄田氏に比するに足るほど...
芥川龍之介 「人及び芸術家としての薄田泣菫氏」
...それに比すると菩薩道が...
田辺元 「メメント モリ」
...随所に之をドイツ及びアメリカの情勢と対比することを怠っていない...
戸坂潤 「読書法」
...その作元(もと)より初代豊国に比する事能(あた)はざれど今日に至りてこれを見れば同門の国貞国政(くにまさ)らと並びて更に軒輊(けんち)なし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余輩を以て日本の馬琴に比するものはあるが...
中里介山 「生前身後の事」
...彼の本国に比すると...
夏目漱石 「草枕」
...あの何にも比するもののない程濃(こまや)かだった友情の名に於て...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...西洋の耶蘇紀元十六世紀に於ける宗教改革に對比するに足るものと考へる...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...俳人でいふと蓼太(りょうた)に比するが適当と被思(おもわれ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...景樹の歌がひどく玉石混淆(ぎょくせきこんこう)であるところは俳人でいうと蓼太(りょうた)に比するが適当と被思(おもわれ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...(古今集の誹諧歌も佗洒落なり)これを以て萬葉及び俳句の如く趣味を備へたる滑稽に比するは味噌と糞を混同する者なり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...実物の単なる類似から漫然とその説を立てたものに比するときは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...もしくは西洋の数学史上の事実に対比する等のことをするだけで満足されるのか知れないけれども...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...ところで我々の心は鏡の如きものに比することができぬ...
三木清 「哲学入門」
...試に嘗て引いた山陽の未亡人里恵の書牘を取つて対比するに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私はルテルを以て自ら比するものでは無い...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...双者を対比する風潮が一般に表面化して来たことは何を意味するか...
吉川英治 「新書太閤記」
...春雑)青柳の糸の細さを春風に乱れぬ((ず))今に見せむ子もがも((な))(同)のごとき歌に比するとき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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