...毒々しいほど青い浪(なみ)に白い浪がしらを躍らせていた...
芥川龍之介 「少年」
...それもあの毒々しい押絵の画面が中心になって...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...毒々しいラティン語の奔流を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...毒々しい顔をしているばかりでなく...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...この毒々しい装(よそお)いの女と一緒に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...つまりその毒々しい欲望がおさえきれなくなったからこそ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...毒々しい感情がわたしの心を捉えつくしていたのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そのもっとも毒々しいのを注意して送ってくれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜となく晝となく毒々しいほどさいなまれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...毒々しい挑戦(ちょうせん)的の態度に於て...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その毒々しい細かい模様を眺めると...
原民喜 「星のわななき」
...毒々しい佐伯氏の声がきこえる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...むしろ毒々しい口調で...
久生十蘭 「湖畔」
...毒々しい体熱のぬくもりに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかし毒々しい位の真意をこめた調子に対して...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...客の傍(そば)にも一々毒々しい緑色の切れを張った脇息(きょうそく)が置いてある...
森鴎外 「鼠坂」
...支那人一流の毒々しいエロと...
夢野久作 「狂人は笑う」
...毒々しい捨て言葉を投げて行った...
吉川英治 「剣難女難」
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