...上部にはズラッと毒々しい絵看板が並び...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...毒々しい真赤な筋が縦横についていた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...夕立雲の様に毒々しい煙幕は...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...その荒々しい毒々しい行ひが彼の神経を尖らしてしまつた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...砲兵工廠(こうしょう)の煙突から吐き出す毒々しい煤煙(けむり)の影には遠く日本銀行かなんかの建物が微(かす)かに眺められた...
近松秋江 「うつり香」
...単に体裁の上からでも毒々しい広告欄をのけてしまったら今の新聞はもう少し気持ちのいいものになりはしないだろうか...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...わたしはもう毒々しい気持ちをいだきながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...容赦のない毒々しい嘲笑でわたしを迎えた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...しかしながら一度時機至れば、角張った狭い額、毒々しい目付き、脅かすような頤、大きな手、および恐ろしい太い杖などが、その陰のうちから突然伏兵の立つように現われて来るのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...毒々しい憎悪は金輪際ありませんでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...念仏でも称(とな)えろ」逆落しに毒々しい声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...花のような毒々しい色だった...
林不忘 「あの顔」
...その毒々しい細かい模様を眺めると...
原民喜 「星のわななき」
...毒々しい色のネオン・チューブを這わしてある...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...毒々しい真青な花ビラが浮上って...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...毒々しいものに満足して...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...毒々しい幕と緞帳(どんちょう)とで粉飾されています...
吉川英治 「江戸三国志」
...あの常軌を外れた曲馬団の楽屋裏の毒々しい色彩と...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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