...市街は殷賑(いんしん)を極めこのたった一つの建物を取り毀(こほ)って船に積んで搬(はこ)ぶだけでも...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...官庁街と事務所街と殷賑街とを除いて...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...天壇は市の殷賑地区から遠い一隅にあるが...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...水へ向っては殷賑(いんしん)を予想されるのでありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...シカゴは商工業ともに殷賑(いんしん)をきわめているひどく汚い街である...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...一時はあれほど殷賑(いんしん)をきわめた夜の逃亡も...
原民喜 「壊滅の序曲」
...大正末から昭和初頭の寄席不況時代も大阪の落語界はかなりに殷賑(いんしん)をきわめていた(事変後急に漫才を重点的に起用しだしてからこの東西の位置は顛倒(てんとう)しだし...
正岡容 「わが寄席青春録」
...支那街は日露戦役の後に殷賑な市街となつたので...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ますます未来の殷賑を期待せしめてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...内外人の商舗を列ねた殷賑な市街を成し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...殷賑(いんしん)をきわめていた...
吉川英治 「剣の四君子」
...けれど首府の殷賑(いんしん)がそのまま朝廷の盛大をあらわすものとはいえなかった...
吉川英治 「三国志」
...安土の殷賑(いんしん)は二十日(はつか)正月を過ぎても衰えは見えない...
吉川英治 「新書太閤記」
...年ごとに殷賑(いんしん)を呈した...
吉川英治 「新書太閤記」
...大坂の殷賑(いんしん)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...いわゆる六街三市の人口やその殷賑(いんしん)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この地方の小首都らしい殷賑(いんしん)を呈してきた...
吉川英治 「平の将門」
...程なく木曾第一の殷賑(いんしん)な地...
吉川英治 「宮本武蔵」
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