...ある殊の外暗い場所で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...大伴(おほとも)の若菜姫なんといふのが殊の外贔屓(ひいき)なんです...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...専(もっぱ)らお役所のお歴々(れきれき)が用ゆるもので印象が殊の外深く...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...今年の清明節(せいめいせつ)は殊の外寒く...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...殊の外の恐悦です...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...殊の外有難く存じてをります次第でございます...
薄田泣菫 「茶話」
...中には殊の外高価の食物を好み身の分限(ぶんげん)を弁(わきま)えず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...前記の主席全權林大學頭が「榮之助抔も殊の外心配罷在候」と...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...殊の外愚僧を愛せられ...
永井荷風 「榎物語」
...近き頃森田草平(もりたそうへい)が『煤煙(ばいえん)』小粟風葉(おぐりふうよう)が『耽溺(たんでき)』なぞ殊の外世に迎へられしよりこの体(てい)を取れる名篇佳什(かじゅう)漸く数ふるに遑(いとま)なからんとす...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...勿論故人は旗色が殊の外惡いのである...
長塚節 「記憶のまゝ」
...東洋でもなければ西洋でもない謂わば東洋と西洋の奇妙に融合した特殊の外貌を持っていて...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...之が被告をして殊の外喜ばしめた...
平出修 「逆徒」
...または特殊の外国生産物とのかかる交換は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...殊の外三田の好みに媚びた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その日妻は殊の外打沈んで居たがじつと自分の顔を見つめては...
村山槐多 「殺人行者」
...特に動物の肉を殊の外愛食した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...私の心を殊の外惹いていた...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
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