...彼は歌留多に熱中するものゝやうな心持を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...眼の前に歌留多の札がちらつく...
石川啄木 「鳥影」
...春の歌留多(かるた)会時分から...
泉鏡花 「婦系図」
...歌留多なんかして大さわぎだつたくせに...
太宰治 「道化の華」
...Carta「歌留多(かるた)」をしながら飲んだり食べたりしていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...歌留多会の手疵(てきず)も痕(あと)になり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ある日奥さんがKに歌留多(かるた)をやるから誰(だれ)か友達を連れて来ないかといった事があります...
夏目漱石 「こころ」
...おれは歌留多は久しく取らないから駄目だ」「私も久しく取らないから駄目ですわ」二人は容易に行こうとはしなかった...
夏目漱石 「門」
...何かの手掛りを拾い当てるかも知れませんぜ」「いろは歌留多(がるた)の通りだ」「ヘエ――」「犬も歩けば棒に当る――という奴さ」平次はそんなことを言いながらも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うつくし人(びと)の寄り合ひて今宵は歌留多の催し...
樋口一葉 「花ごもり」
...ウンスン歌留多をしたり...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...それに就いては彼は内々照子の友達などにそれとなく様子を尋ねてあつたし心配する程のことはない確証は十分(何でも照子の友達の処で歌留多会で二三度遇つただけで個人的な交際は全然ないのである...
牧野信一 「公園へ行く道」
...F子と周子にそんな歌留多会のことを訊ねた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...今の季節でも関はず直ぐにも歌留多の製作に取りかゝつても好いと思つてゐた程だつた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...あゝいふ歌留多会を演じたら...
牧野信一 「昔の歌留多」
...歌留多に夜更しをしたせいか風邪を引いて...
水野仙子 「道」
...うんすん歌留多だ」彼はよく書いた...
山本周五郎 「へちまの木」
...歌留多(かるた)会...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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