...面白うもない歌留多(かるた)をうつてゐて夜(よ)を更(ふ)かし...
芥川龍之介 「案頭の書」
...歌留多(かるた)なら何時でもお相手になつて上げるから...
石川啄木 「鳥影」
...生れてから未だ歌留多に勝つた事がないんで……だが何です...
石川啄木 「鳥影」
...歌留多の札が撒(ま)かれた...
石川啄木 「鳥影」
...眼の前に歌留多の札がちらつく...
石川啄木 「鳥影」
...急に夕方から歌留多會を開くことになり...
石川啄木 「鳥影」
...またはカフェエに相變らずの顏觸と薄ぎたない歌留多札を弄ぶやうだ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...歌留多なんかして大さわぎだつたくせに...
太宰治 「道化の華」
...その妻のキルト踊り・茶店・道化役・パイナップル売り・れもねえど・早取(はやとり)写真・歌留多(かるた)当てもの・競馬の忠告(チツゴ)売り・その他種々のごった返すなかを往きつ戻りつしている...
谷譲次 「踊る地平線」
...みそのは歌留多で夜を明し...
牧野信一 「淡雪」
...歌留多を一番戦はうか?」「Fちやんの声ぢや好過ぎていけないよ...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...F子と周子にそんな歌留多会のことを訊ねた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...虫の声を聴きながら歌留多つくりに夜を更した...
牧野信一 「昔の歌留多」
...併し今年は歌留多も取れない...
水野仙子 「四十餘日」
...林町では歌留多という珍しいスポーツをいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...菓子器と歌留多(かるた)の箱があったので叮嚀に何れも蓋を取て中を検(しら)べ...
山下利三郎 「誘拐者」
...「またうんすん歌留多かい」ときどき彫り師の源さんが云った...
山本周五郎 「へちまの木」
...歌留多(かるた)会...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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