...その時から国中で王様に次ぐ一番えらい役人になつたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...新宿に次ぐ多数の乗客を呑吐するといわれる池袋駅で...
大下宇陀児 「擬似新年」
...その実質から云って田辺哲学に次ぐものを持っている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...酔いに次ぐに酔いを以てして...
中里介山 「大菩薩峠」
...猛牛に次ぐに野牛...
中里介山 「大菩薩峠」
...剱岳列嶂(後立山布引より)序これは私の前著「山岳渇仰」――戦時最悪の条件下で生れた――に次ぐ第二集で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼は階子段(はしごだん)の途中で薬局生の面倒臭そうに取り次ぐ「津田さん電話ですよ」という声を聞いた...
夏目漱石 「明暗」
...モーツァルトに次ぐの夥(おびただ)しさである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「金座の勘定役石井平四郎様の御召使が二人でお出でになりました」お静が取次ぐのを待っていたように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...禪宗の最も多く侵略したものも亦天台で眞言は之に次ぐ...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...ほととぎす妄りに鳴かず一章を読み終へて後一章を次ぐ咢堂先生を嘗て莫哀山荘に御尋ねした時軽井沢では梅雨期にはほととぎすが喧しい位啼くといふ御話であつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この考えに次ぐ働きが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...描寫に次ぐに描寫を以てする場面の展開を辿り...
水上瀧太郎 「覺書」
...また彼に次ぐ第一の武士アルキノスのために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...早速そう取次ぐように」「なんだって...
山本周五郎 「似而非物語」
...殺戮に次ぐ殺戮が...
横光利一 「欧洲紀行」
...道教において一位に次ぐ道位(くらい)をもっている一清道人の公孫勝がつとめた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そんな物を取次ぐ筋はないので...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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