...今はまた同志も歯の欠けるように減って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...なにか文人たるものの資格に欠けるというような...
太宰治 「わが半生を語る」
...思想というものに就いての科学的基本訓練に欠ける処があるという証拠にしかならないだろう...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...是れ必らずしも温暖なる情緒を欠けるが為に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あの大谷風呂でお借りした提灯を――」「無提灯で歩いちゃあ礼儀に欠けるというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしたちに欠けるところはありません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...だからといって美しさに欠けることもなければ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...音調に泥(なず)みて清新なる趣味を欠ける和歌の到底俳句を利するに足らざりしや必せり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...おれの自己満足は欠けるところがなかったのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...それは完全なる知識に欠けるが故ではなく...
柳宗悦 「工藝の道」
...これらの性質に欠けるなら...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...合理に欠ける日本人は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人間の義理が欠ける理屈だ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...六百年か七百年は続いたんだろう」「六百年が少し欠けるくらいでしょうかね」それからまた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...」議論の末に科学という言葉の出るほど面白味の欠けることはないと矢代は思い...
横光利一 「旅愁」
...髪に触れても刄(は)の欠けるもろい鑿(のみ)ゆゑ大事がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...仲間の義理が欠けるだろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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