...この横文字のお書置きは五六行には候へども...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...宣教師は何ごとも忘れたように小さい横文字の本を読みつづけている...
芥川龍之介 「少年」
...プロロオグと横文字に題を書いたのがある...
芥川龍之介 「東西問答」
...薄黄色などの横文字の表紙を濡らしてゐた...
芥川龍之介 「ピアノ」
...大形の何やら横文字の洋書が...
太宰治 「乞食学生」
...それこそあの杉田玄白がはじめて西洋の横文字の本をひらいて見た時と同じ様に...
太宰治 「パンドラの匣」
...西洋の学者の頭をとおして横文字になって現われると...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...註を写す者もあれば横文字を写す者もあった...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ちよつと不安さうな眼つきで横文字の書いてある標札をちらりと見ながら...
堀辰雄 「あひびき」
...枕もとにはお義理のように横文字の本を堆高(うずたか)く積んであるが...
堀辰雄 「雉子日記」
...HOTEL ESSOYANという横文字が...
堀辰雄 「旅の絵」
...横文字で書かれた地名そのものが...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...横文字でクシャクシャと病名らしいものが書いてある中に「23」という数字が見えるのは...
夢野久作 「一足お先に」
...三読みかけていた横文字の書物をふせて...
吉川英治 「松のや露八」
...昔の地域の所に横文字のわびしい看板だけは見せている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...横文字のマルクス経済学書もあろうと思われる...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...眼の前の横文字はいつか縞(しま)にかすんで微妙な音楽が響き...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
...横文字の看板がかけられ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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