...はた眼には悠々と構えていても...
芥川龍之介 「上海游記」
...増田右衛門尉が道の途中に待ち構えていたらしく...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼女が答案を作るまでは黙って気長に構えています...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...石になったみたいに待ち構えてますよ...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...次の敵のために刀を構えて...
直木三十五 「南国太平記」
...上がると案のじょう大勢囲炉裏(いろり)の傍(そば)に待ち構えている...
夏目漱石 「坑夫」
...眼を眠るように構えて...
夏目漱石 「明暗」
...無頓着なる主人は存外平気に構えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...細君の方は比較的平気に構えて「どこへ行きたいの」と笑ながら聞いて見た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...自分自身の家を一軒独立に構えている女郎買いに行ったことは...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...待ち構えている一〇一号の掌(てのひら)の中へ飛び込んで来た...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...こんなふうに構えて...
山本周五郎 「山彦乙女」
...当初から「一手切」の戦法を気構えていたので...
吉川英治 「上杉謙信」
...それをつけ込んで斑鳩嶽(いかるがだけ)に山荘を構えている雨龍(あまりゅう)太郎という乱世時代からの郷士が...
吉川英治 「剣難女難」
...大賀弥四郎ほどな屋敷を構えていたものはなかったろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして自身も、鉄砲を構えて、狭間(はざま)から筒先下がりに敵兵を狙撃していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...構えて伝右を殺すな」人々は...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがて勝手な所へ関の柵(さく)でも構えてしまおうという考えかもしれぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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